孫が綴る佐藤愛子さん101歳の姿「認知症が悪化した祖母。施設入居を断固拒否、お手伝いさんは足を骨折!大ピンチの中、颯爽と現われたのは御年90歳の…」【漫画】
2025年5月21日(水)12時30分 婦人公論.jp
長年祖母のお手伝いさんとして働いてくれているCさんは…
101歳を迎えた作家の佐藤愛子さん。100万部突破の『九十歳。何がめでたい』(2016年、小学館)をはじめ、ユーモアエッセイで長く人気を博しています。百寿者とは思えぬ仕事ぶりの一方で、家族からみた佐藤愛子さんの姿とは。孫の杉山桃子さんがコミックとエッセイで描く『婦人公論』の連載「うちのばあさん101歳」。第4回目は「Cさん、覚醒」。
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Cさん、覚醒
Cさんは、令和では絶滅危惧種となった「世話焼きおばさん」である。
町で誰かとすれ違えば大体知り合い。すぐ立ち話が始まる。
そして話が長い。そのうえ早口である。矢継ぎ早に言葉が飛んでくる。
Cさんからの質問に答えようとしても答える余地を与えない。
電話だと顔が見えないぶん、もっと難易度が高い。おまけに電話が終わらない。
「よろしくお願いします、それでは……」と言っても聞こえていない。
Cさんが来た日の祖母は…
Cさんと話すのにはコツとスタミナがいる。そんな調子だから、祖母はCさんのことを一時はうるさがっていた。
そのおせっかいが我慢ならなくなり、一度は距離をおいた。
それが今や、我々はCさんに頼りっきりである。
祖母は認知症になって、佐藤愛子とは思えないほど気が弱くなった。Cさんはそんな祖母の手を握り、背中をさすり、髪を梳く。
Cさんのうるさいほどのおせっかいが、今は祖母を元気づけている。
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