【検証】回転寿司のフライドポテトで一番旨いのはココ! スシロー・くら寿司・はま寿司を食べ比べてみた

2022年5月21日(土)10時51分 食楽web


大手回転寿司チェーンには必ずある「フライドポテト」のみをテイクアウトし、食べ比べしてみることにしました | 食楽web

 通常、回転寿司ではネタの鮮度や大きさ、シャリの食感、価格などに注目し「『スシロー』が好きだ」「『くら寿司』が好きだ」「『はま寿司』が好きだ」といった具合に好みが分かれるものです。しかし、各店のメニューに注目してみると、何故か寿司とは全く関係がなさそうなフライドポテトが必ずラインナップされています。

「寿司を食いながらフライドポテト!?」と思う人は多いと思いますし、筆者も回転寿司チェーンでフライドポテトをオーダーしたことは過去に一度もありません。しかし、いずれのチェーンもファミリー層を対象にしているため、「仮に家族の誰かが、『生魚がダメ』な場合でも、なんとか食事を楽しんでいただきたい」という思いのもとで、フライドポテトをメニューに加えているのではないかと推測します。

 というわけで今回は大手回転寿司チェーンの『スシロー』、『くら寿司』、『はま寿司』の「フライドポテト」のみをテイクアウトでオーダー。「寿司屋で寿司を頼まずフライドポテトだけを注文する」という、やや怪しい客になりましたが(笑)、各店のその味を食べ比べつつご紹介したいと思います。

コスパの良さと塩分のインパクトが抜群!『スシロー』の「フライドポテト」


『スシロー』の「フライドポテト」110円(税込)

 まずは『スシロー』の「フライドポテト」(110円・税込)をいただきます。この価格にして 物量感も十分な上、揚げ物のテイクアウト用包材のおかげで、ある程度時間が経過してもフニャッたりしていません。


塩分十分で忘れられない味でした

 フライドポテトの肝とも言えるサクッとした食感を楽しめることに加え、衣についたやや強めの塩分は、あえて「寿司」とのペアリングを全く意識していないであろう設計です。ただし、この塩分がヤミツキになる印象もあり、コストパフォーマンスの良さと合わせて、なかなかの好印象を抱く筆者でした。

もりもり度は弱めだが寿司とのペアリングには最も合う名脇役!『くら寿司』の「もりもりポテト」


『くら寿司』の「もりもりポテト」330円(税込)

 続いて『くら寿司』の「もりもりポテト」(330円・税込)をいただきます。『スシロー』のフライドポテトの約3倍の値付けですが、物量感は正直弱めで、「もりもり」というほどではないところが少々残念。ただし、実際に口にしてみると、ポテトの素材の味、ホクホクとした食感を押し出した味であり、塩分は控えめ。この点もまた『スシロー』と一線を画す仕上がりで、そのストイックなフライドポテトの設計には好印象を覚えました。


控えめな味で寿司にもピッタリ!?

 回転寿司チェーンでのフライドポテトの立ち位置が、寿司とのペアリングを意識しているものかどうかはさておき、今回試食した3チェーンの中では、最も寿司と合わせていただけるフライドポテトのように思いました。

回転寿司界きってのこだわりメニュー!『はま寿司』の「カリカリポテト」


『はま寿司』の「カリカリポテト」シリーズ。手前左から時計回りで「カリカリポテト」220円、「チーズカリカリポテト」286円、「カリカリポテト(バター醤油)」220円、「カリカリポテト(のり塩)」220円(※全て税込)

 続いて『はま寿司』の「カリカリポテト」シリーズ(220円〜・税込)をいただきます。「シリーズ」としているのは、「はま寿司」がフライドポテトを、なんと4種もラインナップしているからで、デフォルトとなる「カリカリポテト」に、「バター醤油」「のり塩」などのふりかけを加えていただくもの、さらには「チーズ」を加えていただくものを展開しています。デフォルトの「カリカリポテト」はその名の通り、カリカリとした食感で、「くら寿司」のフライドポテトのようなホクホク感とは真逆の印象です。


カリカリした食感が妙にヤミツキに!

 しかし、このやや固い口当たりは悪いというわけではなく、「バター醤油」「のり塩」といったふりかけとの相性が抜群。また、「チーズ」が加わったものは、チーズのとろっとした濃厚な味が、このカリカリ食感とも妙に合い、かなり考えられて作られているようにも思いました。残念なことに、ウクライナ情勢やコロナ禍などの影響で、2022年4月時点では輸入原料の遅延などがあり、販売を休止しているようですが、早く再会して欲しいと思う一品でした。

総合的な評価では『スシロー』の「フライドポテト」が最も秀逸!


寿司ネタ以上に各チェーンごとに個性が違ったフライドポテト(食楽web)

 というわけで、大手回転寿司チェーンのフライドポテトを食べ比べしましたが、筆者個人的な印象では、味、コストパフォーマンス、包材へのこだわりなども含めて考えると、『スシロー』が最も優れているように思いました。

 他方、『くら寿司』『はま寿司』が絶対に劣るわけではなく、『くら寿司』の素材感を生かした味も素晴らしく、『はま寿司』の個性的な食感を打ち出したフライドポテトも美味しかったです。願わくば『くら寿司』のフライドポテトには今後なんとか値段を下げて欲しいと思うことと、『はま寿司』のフライドポテトには1日も早い販売再開を実現して欲しいと思いました。顧みると、実は寿司ネタ以上に、各チェーンごとで、大きく個性が異なるのがフライドポテトのように思います。各チェーンのフライドポテトの違いをチェックしてみるのも面白いかもしれませんよ。

(撮影・文◎松田義人)

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