京成立石の立石仲見世は惣菜天国! 地元民がこぞって通う『鈴屋食品』の絶品惣菜&名物「うずら豆」とは?

2023年5月21日(日)10時49分 食楽web


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●立石仲見世商店街の人気店『鈴屋食品』で買うべき絶品の自家製総菜をご紹介。中でもおすすめの「うずら豆」の正体とは?

 子ども時代、小銭を握りしめ、心の中で買うものを唱えながらおつかいに行ったことはありませんか? 葛飾下町の立石っ子たちは、そのおつかい先が惣菜店『鈴屋食品』だったという人も多いはず。子ども心にありとあらゆる食品が揃う魔法の店に見えました。

 大人になった今では、銀のバットに入った食品が並ぶ様子は懐かしく、どれもおいしそうでワクワクする食卓の味方です。

 では、立石仲見世入口にあり、総菜が盛り沢山の『鈴屋食品』をのぞいてみましょう。

戦後すぐ立石の地に根を下ろした量り売りの『鈴屋食品』

 ご主人によると、『鈴屋食品』は戦前、別の地で餅菓子屋を営んでいたそう。終戦後、昭和21年に立石の地で乾物屋からスタートし、大人気の惣菜屋になりました。ご主人と女将さんとその家族で営まれるアットホームなお店です。

 店に並ぶ商品は、朝から作っているものと市場や専門店から仕入れているものがあります。手作りの惣菜の調理はご主人と女将さん。特に絶品と言われる惣菜類の味付けは女将さんによるものです。


煮豆がバットに並ぶさまはカラフルで圧巻。甘く煮た物やしょっぱく味付けされた煮豆が並ぶ

 出来上がった総菜が並びはじめるお昼に行くと、お客さんがひっきりなしにやってきて、総菜を買っていきます。惣菜がメインですが、漬け物、塩干しや鮭も人気。総菜は量り売りで、ビニール袋やパックに入れてくれますよ。

【実食】名物「うずら豆」は程よい甘さでやみつきになる


「うずら豆」200g 280円(全て税込)

『鈴屋食品』で大人気の商品がこちらの「うずら豆」です。煮豆の中でも、甘く煮られたうずら豆は半つきにされていることが『鈴屋食品』での特徴。

 ほくほくのうずら豆はあんこのように甘く、豆のざらりとした食感が甘さと共に舌になじんで残ります。その余韻でもう一口、もう一口と箸が止まりません。餅菓子屋だったというのがわかる旨さ。疲れたときに一口食べれば、優しい甘さがじんわりと体に広がり、癒やされます。

ごはんのおかずに追加するなら「きんぴら」と「さといも」


「きんぴら」100g 200円、「さといも」100g 200円

 ご主人おすすめの「きんぴら」と「さといも」も購入してみました。太めに切られたきんぴらは、歯ごたえがあるのにやわらかい。程よい濃さの甘じょっぱい味は、しょう油と砂糖のバランスの良さで箸がすすむこと間違いなしです。


季節によっても売れ筋は変わる

 さといもは甘辛くもちもちで、口の中でとろけていき、ペロリと食べてしまいます。絶妙な調味料の配合による味付けはどうやっても家で再現することはできません。ぜひ一度味わっていただきたい。

根強いファンが多い「ところ天」


「ところ天」1本300円(税込)

 総菜以外のおすすめが「必ず鈴屋食品でしか買わない!」というほどのファンがいる「ところ天」。専門店から仕入れたところ天は1本売りで、注文するとその場で天付きに入れて突いてくれます。

 ところ天の、にゅるりと麺のように出てくる様子は、見ているだけで気持ちが良いですよね。なめらかな口あたりで、食欲がない時でもスルリと胃に入るから不思議です。

 別売のタレ(15円)をかけていただきます。一口食べれば、ぷるぷる、しこしこ。酸味のあるタレとよくからみ、テングサの味でさっぱりします。さらに、ごまをかけると香ばしさもプラス。夏は冷たく冷やして食べたいですね。

まとめ

『鈴屋食品』は、仲見世の入口にある守り神のような存在です。立石の人々の胃袋を守り続けているご主人と女将さんの想いが詰まった総菜と選び抜かれた食品は、今日も私達の心と身体に染み渡る心地よく懐かしいおいしさを運んでくれます。

(撮影・文◎乃々)

●SHOP INFO

鈴屋食品

住:東京都葛飾区立石1丁目18-6
TEL:03-3697-6068
営:10:00〜18:00
休:水、木曜

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