【高校受験】全国公立高「入試分析2023年版」好学出版

2023年5月23日(火)11時45分 リセマム

2023年版 全国公立高校の入試分析

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好学出版は2023年5月19日、2023年版「全国公立高校の入試分析」を発表した。主要5教科の出題傾向やオススメ教材等を教科ごとにまとめWebサイトに掲載している。

 2023年版全国公立高校の入試分析は、学習塾・国立私立学校専用教材の出版社「好学出版」が、全都道府県の出題傾向や解答形式の傾向、単元別の出題数ランキング、オススメ教材等を教科ごとにまとめたもの。

 英語の出題形式別の配点率は、「読解」55.6%がもっとも多く、ついで「リスニング」25.8%、「文法」10.9%、「英作文」6.9%。図表や資料を含む大問数別の出題県率は「2問以上」が全国で4割を超え、入試の定番になりつつある。文法は大半が1〜2年で学習する内容が多いという。読解問題のうち、長文読解は最新技術や伝統工芸等のテーマで、複数の都道府県が同じ題材を扱うことがある。またリスニングは近年、音声が1回しか放送されない問題が増加傾向にある。オススメ教材には「リスニングの完成II」「英語 長文問題の完成II」「思考力問題の完成」「ウイニングフィニッシュ 英語」をあげている。

 数学は2023年も全都道府県で出題された「小問集合」と、例年出題の多い「平面図形」が出題率トップ。平面図形は作図が多く、おもに2年の合同、3年の相似に関連する内容に取り組むと良いという。「四分位範囲」「箱ひげ図」の問題は、2022年の約2倍の都道府県で出題。特に、大問で大きく扱い、総合的な知識や活用力を問うような傾向がみられた。「小問集合」は計算問題が圧倒的に多く、特に「正負の数」「多項式」「平方根」は、ほとんどの都道府県で出題。方程式では、2次方程式の「解の公式」を用いるものが目立った。オススメ教材は「大問のここだけ取り組む(1)の完成」「大問1の完成」。

 国語の出題著書は、論理的文章1位「2050年の地球を予測する(著者:伊勢武史)」、2位「まなざしの革命(著者:ハナムラチカヒロ)」「私たちのサステイナビリティ(著者:工藤尚悟)」。文学的文章は、瀧羽麻子氏の著書「博士の長靴」「ゆびきり」「ひこぼしをみあげて」の3冊がもっとも多く、「風を彩る怪物(著者:逸木裕)」が続いた。北海道、新潟、群馬では、100字以上の長い記述問題が出題されている。オススメ教材は、「記述問題の完成」「超長文読解の完成」「記述問題の完成」「記述問題の解き方」「ロジカル国語表現V」。

 理科の単元出題県数トップは、化学が「水溶液とイオン、電池とイオン」、生物が「生物の成長とふえ方」、物理が「電流の性質」、地学が「天気の変化」。例年同様、選択問題や用語・化学式を答える基本問題が多い。また、短文記述や計算の出題割合も多く、「なぜその方法を用いるのか」等、結果だけでなく課程を説明できる力が重要となる。作図は毎年出題する県もあるという。オススメ教材は、「探究問題の完成」「計算・作図・記述の完成」「計算問題の解き方」「計算・作図・記述の完成」。

 社会の単元出題問題数トップは、地理が「自然環境・人口から見た日本」、歴史が「飛鳥・奈良時代」、公民が「基本的人権と国民の義務」。解答形式は「記号選択」57.1%、「用語記述」24.1%、「文章記述」18.0%の順。また、例年4割近くの問題が資料問題として出題され、教科書に載っていない資料の読み取り問題が増加しているという。オススメ教材は「社会 記述問題の完成」「社会 資料問題の完成」「社会 長文・資料読解の完成」。

 好学出版のWebサイトではこの他、2022年版の入試分析もみることができる。

※お詫びと訂正:初出時、出題著書名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(2023年5月31日)

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