放置しては怖い「首の痛み」とは?種類別に考えられる病気と対策を徹底解説

2023年5月24日(水)17時0分 ココカラネクスト

「最近、首に痛みを感じるようになった」
「首だけでなく手や腕もしびれる」

このような悩みを抱えていませんか?

首は重要な神経が密集している場所なので、不調の原因がハッキリわからないと怖いですよね。

首の不調は複数の種類があり、原因もそれぞれ異なります。今回は「首の痛み」に関して、種類別に考えられる原因と、簡単に実践できる対策についてご紹介します。

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1.「首の痛み」の種類と原因

まずは、首の痛みの種類と原因についてみていきましょう。ここでは、主に3つの痛みに分けてご紹介します。

1‐1.首や肩が凝るような痛み

首や肩が凝るような痛みには、筋肉や関節が関係しているといわれています。

これは、スマホやパソコンの長時間使用で同じ姿勢をとってしまうなど、日常的な習慣によるものや、加齢によるものが原因として考えられます。

1‐2.手や腕にしびれをともなう痛み

首の痛みに加え、手や腕のしびれも感じる場合は、頚椎症(けいついしょう)や頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアなど、神経に関係する原因が疑われます。

頚椎症は50代以上の方に多くあらわれますが、頸椎椎間板ヘルニアは30〜40代の、比較的若い方に多くみられます。長い年月をかけて進行することが多い頚椎症に対し、頚椎椎間板ヘルニアは激しいスポーツや外傷、重労働などが原因になる場合があります。

しびれの他には、力が入りにくい、箸やボタンなど手先を使う作業がしづらいなどの症状がみられます。重症になると下肢にも影響が出て、足のしびれや歩行障害の原因にもなるといわれています。

1‐3.発熱や咳をともなう痛み

発熱や咳をともなう首の痛みがある場合は、ウイルス感染による急性咽頭炎が疑われます。

急性咽頭炎は、インフルエンザウイルスやアデノウイルスなどによって起こり、首のリンパ節が腫れ、痛みをともなうといわれています。

2.首の痛みを和らげる方法

ここからは、日常生活で行える首の痛みを和らげる方法やセルフケアについてご紹介します。

2‐1.筋肉や関節に関わる痛みの場合

デスクワークの際、猫背やあごを突き出すような体勢を長時間とっていると、頸椎に負担がかかる可能性が高いので気をつけましょう。

首や肩が凝ったように感じる痛みの場合、背筋をきちんと伸ばし、運動で首周りをリラックスさせることである程度症状を緩和できると考えられます。

首や肩をゆっくり回したり、両腕を上下させたりするストレッチを意識的に取り入れるだけでも、首回りがすっきりしますよ。

2‐2.神経の痛みの場合

首の痛みのほかにしびれをともない、原因に神経症状が疑われる場合、なるべく早いうちに整形外科を受診しましょう。

脊髄は傷つきやすい神経のため、強くマッサージを行うと、症状がよくなるどころか悪化してしまう場合もあります。自己判断せず、医師に相談しましょう。

2-3.風邪症状の場合

風邪症状の場合は、からだをしっかり休めて病気を治すことが先決です。解熱剤や鎮痛剤のほか、体質に合った漢方薬などもおすすめです。

急性咽頭炎の場合は、のどの炎症を抑える薬を服用して安静にします。室内は乾燥しないように湿度を調整し、喫煙も避けましょう。

3.筋肉や関節の痛みに漢方薬を取り入れてみる

「運動やマッサージをしているのに、首の痛みが解消しない」

そんな方には漢方薬がおすすめです。

漢方薬は医薬品として効果が認められており、自然由来の治療薬として処方されています。

首の痛みに対しては、鎮痛作用のある漢方薬に加えて、「血流をよくして首や肩に必要な栄養や酸素を届け、筋肉の疲れをとる」「自律神経の乱れを整えて、ストレスが原因の首や肩の凝りを軽減する」といった漢方薬を選び、根本改善を目指します。

漢方薬なら毎日飲むだけなので簡単に続けられます。ただし、より効果を得るためには適度な運動やバランスのとれた食事を摂ることも大事です。

<首の痛みにおすすめの漢方薬>

・葛根湯(かっこんとう)
風邪の初期症状に用いられる漢方薬として有名ですが、首や肩の凝りにも処方されます。後背部の血行を促して凝った筋肉を温め、ほぐしてくれます。

・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
温めると痛みが和らぐ場合に適している漢方薬で、関節痛、神経痛、リウマチなどにも用いられます。冷えによって滞った気(生命エネルギー)の流れを改善することで、重だるい痛みを緩和します。

漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切です。購入の際には漢方に精通した医師、薬剤師へのご相談をおすすめします。

不調を手軽に解消したい方におすすめなのが、「あんしん漢方」のようなAIを活用した新しい漢方相談サービスです。

●あんしん漢方


4.首の痛みの原因を知り、適切な対処を

普段あまり意識することのない首の健康。不調が出てからあわてて対処するのではなく、普段から気遣うことで、大きな病気にかかるリスクを減らせると考えられます。

今回ご紹介した症状別の対処法も参考に、日々負担がかかっている首をきちんといたわってあげましょう。

[文:あんしん漢方]

<この記事を書いた人>医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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