男女の溝を深める? 国仲涼子演じる主婦が贅沢の限りを尽くすCMに疑問

5月24日(水)22時0分 messy

ウォータースタンドCM「妻の贅沢」編より。

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 国仲涼子が出演するウォーターサーバー「ウォータースタンド」のCMが今月から放送されている。「妻の贅沢」編ということで、夫が仕事に出掛けている間に贅沢の限りを尽くす妻(国仲)の姿が描かれているのだが、その内容が「今どきこんなCMあり?」と物議を醸している。

 CMの冒頭、ウォーターサーバーの水を使って夫の味噌汁をつくったり水筒の用意をする主婦・国仲の姿が、いかにも“いい妻”といった様子で描かれる。ところが夫が出社すると、国仲はウォーターサーバーの水を使い「A5ランク和牛のすき焼き」「希少な白トリュフのスープパスタ」「最高級ウイスキーの水割り」を楽しむ。カメラから視線を外さずに肉を焼いたりトリュフを削りまくる姿はコミカルで、いかにもな「悪い顔」をしている。だが、視聴者に火をつけてしまったのが夫が帰宅した後のシーン。「夫の晩御飯にも」というナレーションが流れるなか、夫は背中を丸めてカップ麺にお湯を注いでいる。この展開に「これは叩かれそう」「悪妻演出する意味あった?」と危惧する声が上がり、やや炎上気味だ。

 お金を稼ぐべく働く夫と、家で好き放題の主婦。この構図自体が実社会に照らし合わせると非現実的なため、CMが狙うターゲット層もまったくわからない。

 近い案件で記憶に新しいのは、「ENEOSでんき」のCM「主婦の決断」編。主婦役に小池栄子、夫役に古舘寛治が配され、友人と家でくつろぎながら小池が「主婦ってさあ、毎月自由に使えるお金って少ないのよね」と愚痴をこぼし、「解決策は2つあると思うの」と笑顔で提案。目を見開いて「安い電気に変えるか、稼ぎの良い夫に変えるか」とカメラに向かって話しかける。これをドアの陰からこっそり覗いていた古舘は、小池の「本気よ」という言葉に衝撃を受け、後ろに吹っ飛んでしまうという内容だ。

 このCMには「女尊男卑じゃないか」「夫を何だと思ってるんだ」と怒りの声が殺到。怒っているのは男性だけではなく、女性からも「世の中の主婦のイメージを下げるからやめて!」「自分で稼ぐ、っていう選択肢がない妻ばっかりだと思われるじゃん」と、誤解を煽り男女の溝を深めるCMだと危惧された。批判を受けてか、現在はYouTubeでもこの動画は非公開になっている。

 似た案件として、大島優子が「焼肉お好きですね」「しかもタバコもかなり」と取引先や会社の先輩、上司の男性の匂いをズバズバ指摘するリセッシュのCMにも「これって逆セクハラでしょ」という声がある。確かに自分のイヤな臭いに鈍感な男性はいるだろうが、<若い女子にイヤがられてますよ!>という観点で改善を促すのは、たとえば「脱毛しないと男はドン引き!」と女性に警告するCMとどう違うのかということだ。

 不特定多数が目にするうえ、クライアント企業を納得させ、効果をあげるCMを制作するのは至難の業だろう。だからこそ安易な昔ながらの演出に頼ってはいけない。時代錯誤なPRが消費者に刺さることは絶対にないだろう。

(ボンゾ)

messy

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