仙台市内の小学校、211人が胃腸炎に集団感染

2018年5月24日(木)12時15分 リセマム

感染性胃腸炎 2018年5月以降の集団感染事例

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宮城県仙台市は2018年5月23日、仙台市太白区内の小学校でノロウィルスによる感染性胃腸炎の集団感染が疑われる事例が発生し、発症者が211人にのぼると発表した。仙台市内では5月に入ってから5件の集団感染が確認されている。

 仙台市太白区内の小学校では、ノロウィルスによる感染性胃腸炎の累積患者数が、2018年5月14日から5月23日の10日間で、児童203人と職員8人の計211人にのぼる。入院・重症者はいない。

 仙台市では2017年9月以降、保育施設や幼稚園、小学校を中心に同様の事例が32件発生しており、発症者が50人を超える大規模な感染も発生している。2018年5月以降のノロウイルス・ロタウイルスによる感染性胃腸炎の患者数は、4月25日から5月1日の期間に太白区で31人、5月6日から14日に太白区で36人、5月11日から16日に宮城野区で16人、5月13日から21日に泉区で88人、いずれも小学校で確認されている。

 国立感染症研究所によると、全国のノロウイルス検出報告状況は、2018年4月30日から5月6日に7例、5月7日から13日に4例、5月14日から20日に1例だった。

 感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とする感染症。原因はロタウイルスやノロウイルスなどによるウイルス感染が多く、毎年秋から冬にかけて流行する。ノロウイルス・ロタウイルスによる感染性胃腸炎の潜伏期間は24〜48時間で、主症状は吐き気・嘔吐・下痢・腹痛であり、発熱は軽度。現在、ノロウイルス・ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤はない。

 感染予防には、食事の前やトイレの後、おむつ交換の後などに石けんと流水でよく手を洗う。食品は十分に加熱調理すること。嘔吐や下痢などの症状が出たときには、汚物中のウイルスが飛び散らないように注意し、手すりやドアノブ、床などを塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)などで清拭する。バスタオルや手拭タオルは共有せず、個別のものを使用することをお勧めする。

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