「小麦アレルギー対応のたこ焼き作れませんか?」 親子の願いに、1人の職人が全力で応えた

5月25日(土)11時0分 Jタウンネット

米粉のたこ焼き(「大阪・上新庄 たこ焼たこば」さんからの提供写真)

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大阪を代表するグルメ「たこ焼き」。生地には小麦粉が使われることがほとんどで、小麦アレルギーの人には食べられない。



でもせっかくなら、プロが作るたこ焼きを食べてみたい。そうした子供の願いに応えるべく、個人商店である「大阪・上新庄 たこ焼たこば」が奮起。米粉を使ったアレルギー対応のたこ焼きを作り上げた。


誕生日の子どものために


「たこ焼たこば」の職人は2019年5月14日にツイッターで、小麦と卵のアレルギーに対応したたこ焼きを作ったことを報告。さらに翌15日の投稿では、開発の経緯について、


「本日はSNSを見たお客様から『ウチの子、小麦粉アレルギーなんです。今度、米粉のたこ焼をお願いしてもいいですか?』と何十回も言われました
こんなにも小麦アレルギーの子が多いんやと思いました
前日までに予約して頂ければ喜んで焼かせて頂きます
まずはお気軽に相談して下さい」



と説明した。



一連の投稿のリプライ(返信)欄には、「これぞ、職人の技!」「素敵!!!小麦アレルギーではないけどとても素敵なので大阪旅行の際は予約なしで通常の営業時間に買いにいきます!!!」など好意的なコメントが相次いで寄せられている。


Jタウンネット編集部は23日、「たこ焼たこば」のたこ焼き職人・島田良太さんに話を聞いた。もともと、チェーン店ではなく個人事業主のため、客からの「タコ抜き」や「紅しょうが抜き」といった要望にも対応してきたという。


そこに持ち込まれたのが、小麦アレルギーでも食べられるたこ焼きを作ってほしいとの相談だった。


「試行錯誤の時間だけもらえれば」(島田さん)



要望に応えるべく、果敢に挑戦した。


相談の主は、小麦アレルギーの子供をもつ親御さん。自宅で米粉のたこ焼きを作ってみたものの、中々おいしく作れなかったそう。プロの人が焼いたものを食べさせられたら——その願いをかなえるために、島田さんを頼ったのだ。


また、そのアレルギーの子どもが誕生日だったこともあり、


「子どもにとって外食の喜び」



を知ってもらいたい気持ちも強かったという。


アレルギーに対応したたこ焼きを作るのは、小麦粉を使う通常の営業前のタイミング。道具に付着する小麦粉への配慮もしている。



小麦アレルギーの子どもにも食べてもらいたい。試行錯誤の末に誕生した米粉のたこ焼き。肝心の味についても大好評だったようだ。


「誕生日くらいハイテンションでね。子どもが主人公ですから、喜んでもらえて良かった」



と島田さん。


たこ焼きの味付けと言えば、ソースや醤油が一般的だがこの2つも小麦が使われている。そこで海苔や昆布なら大丈夫であることを確認。磯じまん(海苔佃煮)を出汁でといたものを、表面に塗った。


細心の注意も実り、その子はアレルギー症状を出すことなく帰ったそうだ。


月一で米粉たこ焼きの日も?


ツイッター上で予想以上の反響があった米粉のたこ焼き。これを受けて島田さんは、月に一度「米粉のたこ焼しか焼かない日」を設けることも検討している。


取材中にも、小麦アレルギーの人が普段どれだけ食べ物のレパートリーに困っているかを繰り返し訴えるなど当事者に寄り添っていた島田さん。


自慢のたこ焼きをより多くの人に——その思いが人一倍強いのかもしれない。

Jタウンネット

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