大切な本をいつまでも綺麗に…本の天敵<黄ばみ>を予防&除去する効果的な方法とは?
2025年5月27日(火)12時0分 婦人公論.jp
(イメージ写真:stock.adobe.com)
マンガや小説などの書籍は、本棚で大切に保管していてもいつの間にか黄ばんでしまうことも。できる限り良い状態に保っておくには、さまざまな工夫が必要です。今回は本の黄ばみ防止策と、すでに変色してしまった箇所を綺麗にするための効果的な方法に注目しました。
* * * * * * *
日光を避けて黄ばみ予防
本が薄黄色く変色してしまう”黄ばみ”は、書籍を保管する際のもっとも厄介な天敵として挙げられます。黄ばみの主な原因は、直射日光などによる紫外線の影響。紙に含まれる成分が紫外線に反応することで、徐々に変色を起こしてしまいます。
重度の黄ばみが発生すると、「文字が読みにくくなる」「古本としての価値が損なわれる」といった悪影響も。劣化が激しい場合は、ページ自体が脆くなってしまう可能性もあるでしょう。
本の黄ばみを防ぐには、「窓辺に本棚を設置しない」「本にブックカバーを被せる」などの事前対策がおすすめです。またカーテンを遮光性の高いものに変えたり、窓に紫外線を防止するフィルムを貼ったりするのも効果的。
ちなみに本は部屋の照明からも影響を受けるので、気になる場合は紫外線の発生を抑えたLEDライトに交換しておくと安心です。
(イメージ写真:stock.adobe.com)
黄ばみには“紙やすり”と“漂白剤”で対処
ページの上下や“小口”と呼ばれる本を開く部分に発生した軽度の黄ばみは、紙やすりで削ると綺麗になる場合があります。本が開かないよう注意しつつ、紙の方向に沿って優しくやすりをあてていくのがポイントです。
はじめは150〜400番ほどの紙やすりを使い、続いて800〜1,200番程度の目の細かなやすりで仕上げると良いでしょう。ただし削りすぎると逆に本を傷めてしまい、最悪ページを破いてしまう可能性もあるので注意してください。
また、表紙のケアには漂白剤が有効です。色落ちしにくい乾いた布に漂白剤を軽くつけて、汚れている面を拭きあげましょう。その際布は固く絞り、余分な水気を本に染み込ませないようにするのが重要。漂白剤で拭いたあとは再度布を水で濡らし、しっかり絞ったうえで優しく拭き取ります。
なお本に使われている素材によっては漂白剤の使用が適さないケースもあるので、はじめは目立ちにくい箇所で試しましょう。
本好きであれば気になる人も少なくない、本の黄ばみ対策と除去方法。場合によってはプロに依頼することも検討しつつ、できる範囲で取り入れてみてください。