保健医療局「有毒です」 梅酒作りの注意喚起に「ついつい食べちゃいそう」
2025年5月26日(月)18時0分 grape

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青梅が旬を迎える5〜6月になると、『梅酒作り』にチャレンジする人は多いでしょう。
まだ熟していない青梅は果汁の成分が濃厚で、梅酒の風味を豊かにしてくれます。
そこで知っておくべきなのが、健康に関わる注意点です。
安全、安心に梅酒作りを楽しむために、『青梅の危険性』について理解しておきましょう。
青梅はそのまま食べられない?

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東京都保健医療局が発信する『青梅の注意点』を参考に、正しい知識を持って取り扱いましょう。
果実は一般に加工して利用されます。しかし、未熟な果実や種の中心の部分には毒成分があります。生の梅は、梅酒や梅干しつくりのため身近にあるため、子供が食べないように十分注意する必要があります。
東京都保健医療局 ーより引用
まだ熟していない青梅には、『アミグダリン』という毒成分が含まれています。そのため、誤ってそのまま食べてしまうと、頭痛や目まい、発汗、けいれんなどの症状が現れることがあるそうです。
重症化すると呼吸困難を起こしたり、命に関わったりすることもあるため、十分注意しましょう。
特に小さな子供がいる家庭では、誤食を防ぐためにも、手の届かない場所で青梅を保管するよう心がけてください。
なお、梅酒や梅シロップ、梅ジャムなどに加工すると、アミグダリンが分解されます。
「今年の梅はどうかな」と味見したい気持ちがあっても、完熟していない青梅を生で食べないようにしてください。
また自家製梅酒を作る際は、酒税法にもとづき、アルコール度数20度以上の蒸留酒を使用し、家庭内での飲用にとどめてください。
青梅を追熟させる方法は?

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青梅を収穫してから一定期間おいて、『追熟』させた実で梅酒を作ると、フルーティな香りとまろやかな味わいが楽しめますよ。
青梅の追熟方法は、以下を参考にしてください。
【青梅の追熟方法のステップ】
1.青梅を袋から出してカビの発生を防ぐ。
2.盆ざるに並べて、日陰に半日置く。
3.水分が飛んだら、新聞紙で包んで盆ざるに置く。
4.風通しのよい日陰で数日間追熟させる。
5.実が黄色くなり、香りがしてきたら完成。
青梅を購入したら、よく洗ってから水分を十分に拭き取り、カビの発生を防ぎましょう。
追熟させる際は、『直射日光は避ける』『冷蔵庫での保存は避ける』『水に浸さない』の3点に注意してください。
直射日光は梅を傷める原因に。冷蔵庫に入れてしまうと、変色が起きてしまいます。
知らない人もいる、青梅に含まれる毒成分。加工前の状態で保管する際は、家族がうっかり口にしないよう、十分に注意してくださいね。
[文・構成/grape編集部]
出典 東京都保健医療局