高血圧の薬 サイアザイド系利尿薬に変えると転倒リスク解消

5月27日(月)16時0分 NEWSポストセブン

合う薬は他にもあるかも

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 健康診断や人間ドックの結果が出るたびに、どんな薬を飲んでいるかの会話に花が咲く。「なんだ、お前もあの薬を飲んでいるのか」と妙に安心してしまうことも少なくない。だが、多くの人が服用している有名薬だからといって、それがあなたに合っているとは限らない。


 例えば、国内に4000万人以上の患者がいるとされる高血圧。その治療薬である降圧剤には「ARB」「ACE阻害薬」「カルシウム拮抗薬」など複数のタイプがある。


 近年、多く処方されるようになったのが、異なるタイプを1錠にまとめた「配合剤」だ。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師(内科)が解説する。


「配合剤を服用すれば、複数のタイプの降圧剤を同時に飲むのと同様の効果が得られる。そのため、1錠飲むだけで血圧を大きく下げられます。中でもよく使われるのは、『ARB』と『カルシウム拮抗薬』を組み合わせた配合剤です」


 だが、高い効果が期待される反面、それがリスクになってしまうことがある。


「血圧が下がりすぎて、ふらつきや転倒を起こすリスクがあります。しかもその際、効き具合を服用する量で調整することが難しい。また、副作用が出た場合、どの成分が原因だったかを特定しにくいデメリットもあります」(同前)


 谷本医師は配合剤を処方することはほとんどないという。


「他院で配合剤をすでに処方されている患者で、ふらつきやめまいが出ている場合には、複数のタイプを組み合わせる方針に切り替えるようにしています。薬の量や種類を調整することで、患者はそれらの副作用を解消できています。


 降圧剤の組み合わせに入れることが多いのが、『フルイトラン』などの『サイアザイド系利尿薬』に分類される薬です。血圧を下げるだけでなく尿の中にカルシウムが溶け出してしまうのを防ぐ効果もあるため、骨折の予防にも効果があるといわれています。


 過去に利尿剤で副作用が出ていない高齢者にはこれを処方し、それだけでは十分血圧を下げられない場合にARBなど他のタイプと組み合わせています」(同前)


※週刊ポスト2019年6月7日号

NEWSポストセブン

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