2024年度「食パンの売上」ランキング! 2位「ロイヤルブレッド」、1位は?【パンの専門家が解説】

2025年5月29日(木)12時5分 All About

マーチャンダイジング・オンの提供する流通POSデータサービス「RDS-POS」をもとに、2024年度の「食パンの売上」をランキング化。2位「ロイヤルブレッド」、1位は? ※サムネイル画像出典:shige hattori/PIXTA(ピクスタ)

そのまま食べても、カリッとトーストしてジャムをのせても、はたまた好きな具材をはさんでサンドイッチにしてもおいしい「食パン」。今やスーパーなどで買える手頃なものだけでなく、製法や小麦にこだわったいわゆる高級食パンなるものも販売されていて、食卓を彩ってくれます。
今回はマーチャンダイジング・オンの提供する流通POSデータサービス「RDS-POS」をもとに、2024年度の「食パンの売上」をランキング化。その結果を紹介するとともに、ブレッドジャーナリストでAll About パンガイドの清水美穂子さんが、商品の特徴やおすすめの食べ方などを解説します。

3位:ダブルソフト 6枚


3位は山崎製パンの「ダブルソフト 6枚」。「ミミまでソフト」でおなじみの食パンは、もちもち、ふかふかの食感と真ん中から2つに割きやすいのが特徴で、平成30年度食品ヒット大賞ロングセラー平成貢献賞を受賞するなど、1989年から現在まで長きにわたって愛されている人気商品です。

2位:ロイヤルブレッド 6枚


2位は山崎製パンの「ロイヤルブレッド 6枚」。良質な小麦粉とバターを使用し、小麦本来の味や香り、バターの豊かな風味が特徴の、トーストせずにそのまま食べてもおいしい食パンです。4、5、6、8、10枚切りとさまざまな厚さをそろえ、2025年1月1日には独自の新規技術を投入し、さらにおいしい味わいへリニューアルしました。

1位:超熟 食パン 6枚


1位は敷島製パン(Pasco)の「超熟 食パン 6枚」。1998年10月に発売し、独自の“超熟製法”によってほんのり甘く、もっちり、しっとりしていてサラッとした口溶けが特徴。「超熟」という名前は、従来のパン作りの技術を“超えた”という「超」と、生地を長時間“熟成”させて作ったパンという「熟」を組み合わせて出来たものだそう。

おすすめの食べ方、トレンドは

ブレッドジャーナリストでAll About パンガイドの清水美穂子さんに、それぞれの商品の特徴やおすすめの食べ方、最近の食パンのトレンドをお聞きしました。
清水:やはり製造量が圧倒的に多いトップメーカーがベスト3にランクインしましたね。
山崎製パンの「ダブルソフト」はミミまで柔らかいので、卵と牛乳に浸してフライパンで焼くフレンチトーストにするとさらにフワフワな食感が楽しめます。同じく山崎製パンの「ロイヤルブレッド」は、しっとりとしてキメが細かいので、開封したらフレッシュなうちにそのままサンドイッチにしたい。卵やツナなど具材だけ用意しておいて、その場で挟んで食べるのもいいでしょう。
Pascoの「超熟」はシンプルにトーストが一番だと思います。バターときび砂糖をのせて焼き、シナモンパウダーを振るのもおすすめです。
ここ最近の食パンは口溶け(というとアイスクリームみたいですが)や、喉越し(というとビールみたいですが)がポイント。湯種や液種を用いて水分量が多めで、しっとりプルプルとしていながら、食感が軽やかな食パンに人気があります。ウェルネス志向の高まりで、全粒粉や雑穀入りの食パンも注目されています。
私たちの食卓に欠かせない「食パン」。今回紹介したランキングの結果やおすすめの食べ方などを、日々の買い物や食事に生かしてみてはいかがでしょうか。
<参考>
マーチャンダイジング・オン RDSスーパー全国 食パン 2024年4月〜2025年3月 100店舗当たり累計販売金額
※RDS MD分類:食パン分類から抽出

清水 美穂子のプロフィール

ブレッドジャーナリスト。2001年よりパンに特化した取材執筆活動を開始。注目のベーカリーやつくり手について、Web、TV・ラジオ、新聞・雑誌等のメディアや書籍で発信中。企画監修、講師、各種審査員なども行う。All About パンガイド。
(文:清水 美穂子)

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