盗用で活動自粛の猫漫画家・うだま氏が復帰直後に新刊 被害受けた漫画家は謝罪ないと苦言
2017年5月29日(月)14時38分 BIGLOBEニュース編集部
多岐にわたる著作権侵害が発覚し、活動を自粛をしていた猫漫画家・うだま氏が復帰し、6月にフォトエッセイを出版する。これに対して盗用被害を受けた漫画家は、謝罪がないまま出版準備を進めたと苦言を呈し、波紋が広がっている。
うだま氏は、自粛前にはマイナビニュースで「1コマ漫画 猫にありがちなこと」を連載し、Twitterでは飼い猫の写真が人気の漫画家。昨年11月に、私屋カヲル氏の4コマ漫画「ちびとぼく」のネタや絵などを相当数盗用していることが判明し、謝罪。今年1月には、「私の不見識により、著作権で保護されている素材の無断トレースや作品表現の酷似などの問題を起こしてしまいました」「現在、各著作権者様に対し、確認とお詫びを行わせていただいております」と状況を説明し、創作・執筆活動を自粛していた。
約4ヶ月の自粛期間を経て、うだま氏は5月17日に復帰を宣言。また、6月23日にはフォトエッセイを出版することがわかった。これを受けて私屋氏は、「うだま氏が『ちびとぼく』から盗用した件で、氏からの謝罪はありませんでした」と、うだま氏の発言に嘘があると指摘。さらに、「何をして自粛したのか明言しないこと、自粛と言いつつ出版準備を進めていたことなどモラルを疑います」「『本を出すな』というのではなく、ちゃんとしてからにしようよ…。」と怒りをあらわにした。私屋氏の発言を受けて、うだま氏のTwitterには批判が殺到している。
もうこの人に関わりたくないのですが、嘘を放置しておくのも嫌なので。
— 私屋カヲル「猫とごはんと装丁家」1/25 (@watashiya) 2017年5月28日
うだま氏が「ちびとぼく」から盗用した件で、氏からの謝罪はありませんでした。
竹書房とマイナビが協議して盗用した著作を勝手に出版できないよう念書を書かせて手打ちにしたのです→
→ブログの「各著作権者様に対し、確認とお詫びを行わせていただいております。」という嘘や、何をして自粛したのか明言しないこと、自粛と言いつつ出版準備を進めていたことなどモラルを疑います。
— 私屋カヲル「猫とごはんと装丁家」1/25 (@watashiya) 2017年5月28日
集英社さんが事情を知った上で出版するのなら、来月出るこの本に盗用がないか確認して下さい→
→本人が認めている通り、トレス盗用したものが私だけではなく「多数であり、しかも複雑多岐にわたる」そうなので、自粛期間に確認とお詫びが済んでいるとは思えません。
— 私屋カヲル「猫とごはんと装丁家」1/25 (@watashiya) 2017年5月28日
「本を出すな」というのではなく、ちゃんとしてからにしようよ…。