中高生の8割超「受験日と生理日が重なることに不安」

2024年5月29日(水)16時15分 リセマム

中高生で「受験経験がある」人へ:受験日と生理日が重なることに対して、不安を感じたことはある?どんな不安があった?

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エムティーアイが運営する「ルナルナ」は2024年5月27日、「受験と生理についての意識調査 2024」の結果を発表した。「公立高校入試は生理による不調で追試が可能」とする文部科学省からの通知の認知度は、中高生、保護者ともに約2割と低いが、制度は必要だという声が多いことがわかった。

 「受験と生理についての意識調査 2024」は、2024年4月12日から22日にかけて、「ルナルナ」「ルナルナ 体温ノート」「ルナルナ ベビー」にて実施。有効回答数は女性1,938名。

 受験経験のある中高生を対象に、受験日と生理日が重なることに対して不安を感じたことがあるかを聞いたところ、「ある」85.4%、「ない」14.6%という結果となった。不安の1位は「生理痛などの体調不良への不安」81.9%で、2位「経血漏れなどの不安」66.2%、3位「試験に対して、自分の実力を出し切れるか不安」59.8%、4位「生理にともなう精神的な不安」49.5%と続く。体調不良や経血漏れなどの身体的な不安だけでなく、精神的な不安を抱える人も多いことがわかった。

 受験日までに検討した生理への対策の最多は「夜用など長時間生理用ナプキンを用意する」62.2%となった。ついで「カイロなどを使った防寒対策を実施する」56.0%、「生理用品などを多めに用意する」49.8%、「市販の鎮痛剤を準備する」35.9%。スーパーやドラッグストアなど市販で購入できるものを使って対策する人が多いことがわかった。一方で、「ピル処方による生理日調整をする」5.3%、「婦人科を受診して、相談する」3.3%となり、医療機関を活用した対策を実施している人は1割未満とかなり少数であった。

 また、少数だが、生理への対策を「特に何も検討しなかった」と9.1%が回答しており、「我慢するしかないと思ったため」「どのような対策をすべきかわからなかったため」という理由をあげている。

 2023年12月、公立高校入試の受験日と生理日が重なった生徒への対応について、「追試は可能」とする通知が文部科学省より全国の都道府県の各教育委員会などに出された。この通知について「知っている」と回答した人は、中学生で15.2%、高校生で23.1%と低かった。また、子供(中学生から大学生)をもつ母親の認知度も17.9%と低いことがわかった。

 追試制度の認知の有無にかかわらず、この通知についてどう思うかを聞いたところ、「必要な制度だと思った」と回答した人は、中学生で78.6%、高校生で86.6%、母親で75.9%となった。また、中高生で受験経験がない人に制度の利用を尋ねたところ、「利用したいと思う」64.0%、「利用したいとは思わない」10.0%、「わからない」21.9%という結果となった。

 成城松村クリニック院長の松村圭子先生は、「受験勉強に集中し、受験本番で実力を発揮するためにも、あらかじめ生理にともなう不調を軽減できるための選択肢をもち、行動することが大切。辛いときはひとりで抱え込まず、まずは身近な人への相談や、気軽に婦人科の受診を検討していただきたい」とコメントを寄せている。

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