宝くじに勝つための呪術修行で失明の悲劇! 透視能力を得ようとして“まさかの失態”… アフリカの闇!

2019年2月18日(月)14時0分 tocana

イメージ画像:「gettyimages」より

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 ナイジェリアでは呪術や黒魔術が今でも人々に信じられ、強い社会的影響力を持っている。「ジュジュ(juju)」とは、もともとナイジェリアに住むヨルバ族の精霊信仰だった。しかし、奴隷となった黒人によっていろいろな国へと伝わり、ハイチではブードゥ教に変わった。現在は主に魔術、呪文を表す代名詞的言葉となり、「エネルギー」を意味する際、グッドジュジュ(良いエナジー)とバッドジュジュ(悪いエナジー)というように使われることもある。


■呪術医の処方で左目を失う


 今回ナイジェリア、デルタ州の都市オグワシ・ウク近くの村に住む27歳の男性は、宝くじが当たるスピリチュアル・パワーを探し求めた末、ジュジュで目を失った。


【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2019/02/post_83953_entry.html】


 その男性、エマニュエル(姓は報道されていない)は当初、当たり番号を透視できるスピリチュアルな力を求め、近くのイシアグ村の呪術医に会いに行った。


 それは今年1月のことだった。エマニュエルはスポーツくじに賭けていたが、まだ一度も当てたことがなく、不思議な能力が発揮できる眼力をもらおうと考えたらしい。


 そこで呪術医は、エマニュエルに調合した薬を与えた。それは飲み薬と目につける物質だった。彼は、誰にも自分のしていることを話さなかったが、ある日、左目に強い痛みを感じた。彼の目は腫れ上がり病院に連れて行かれたが、もう治療には手遅れ。結局、彼は左目を失った。


■アフリカの発展を妨げる呪術文化


 エマニュエルの兄ジャスティンは、この事件によって家族は打ちのめされていると報道機関に語った。「私たち家族は、この件について何も話したくないし、いっそ事件全体を忘れたい。少なくともエマニュエルの命はある」と、ジャスティンは複雑な心境を吐露した。


 名前が公表されていない呪術医は、この事件後に身を隠しているという。


 ナイジェリアをはじめ、アフリカの発展を妨げるものの1つに“呪術”があるという。人々はトラブルがあると、警察や医者ではなく呪術師のところに行き、呪術師の言葉を信じてしまう。


 数年前にはヨーロッパで、ナイジェリアから密入国させた女性たちをジュジュの儀式で脅し、売春を強制していた組織が摘発されている。また、あるジュジュの儀式では、集まった人々が自らの額に切り傷をつけ、出血した傷口を「魔法の薬」でこする。これによって、人間は無敵になると信じられているのだが、このような儀式によってHIVの感染が拡大していると当局関係者は憂えている。


 現代の日本からすると「呪術医」や「黒魔術」など、はるか何百年も昔の話のように思える。土着的信仰をすべて改めろと言うのはあまりにも乱暴だが、人々をただ不幸に陥れるだけの伝統文化ならば、その在り方を考えるべきだろう。
(文=三橋ココ)


※イメージ画像:「gettyimages」より

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