「他の人が座る場所に土足を押し付ける子供。どうしても耐えられず、その子の足を払ってしまい...」（京都・50代女性）

子供に罪はありません。いけないことと教えてもらっていないだけですから——。

京都府在住のF子さん（仮名、50代女性）から、特急列車内でイラッとしたという体験談がJタウンネット編集部宛に寄せられた。

2列シートの通路側席に座っていた彼女。通路を挟んだ隣の席の子供が、前席の背もたれに土足で足を突っ張っていたという。つまり靴底を、背もたれに押し付けているのだ。

当時の座席状況は、こんな感じ。

（窓） Xさん Ｆ子さん （通路） 子供 Ｙさん （窓）

当時の座席状況は、こんな感じだ。まあ他人の子どもが、何をしようと彼女に被害はない。

だが彼女は、その行為を見て見ぬ振りはできなかった。

「嫌な気持ちを引きずったままの一件でした」

数年前のことだ。F子さんは、京阪電車の特急に乗っていた。座席は、2列シートの通路側。

「途中駅で友人同士らしき家族連れが乗ってきました。
親子散り散りになって空いている席に座り、通路を挟んで私の右隣の2人がけシートには小学生が2人座りました。
しばらくすると、その小学校生くらいの男の子が前席の背もたれに、足を突っ張っているではありませんか！しかも土足で...。
京阪電車は進行方向に合わせて背もたれの位置が変わります。
男の子が土足でマットのように靴をおいている側は、電車が降り返した後、背中にあたる方になるんです」

京阪特急の座席は、新幹線のようには回転しない。その代わり、進行方向が変わるときには、背もたれだけがそれまでと逆方向に移動するのだ。

その様子は、朝日新聞社がYouTubeで公開している「ドドドドド！一瞬で座席バタン 京阪特急の座席自動転換装置」（2019年11月23日）に詳しい。

F子さんが嫌だったのは、誰かが腰かける場所に、子供が土足をのせていることだろう。

「私はしばらくの間、男の子を睨んでいたのですが、目が合っても素知らぬ顔をしていました。
ついに私のイライラはMAXに。余って、その子の足を払ってしまいました。どうしても黙認出来なかったんです。
男の子は、一瞬驚いた顔をして私を見ましたが、その後足を上げることはありませんでした」

なにもそこまでしなくても......。というか、同じ電車に乗っているはずの子どもの親は、この状況で何をしているのだろう。

「それから程なく遊園地のある駅に近づき、一行は降りる様子。私の左隣に座っていた女性も......。
なんと、その女性は、その男の子の母親のようです！そそくさと、何食わぬ顔で降りていきました。
一部始終を見ていたはずです。我関せず、ノーリアクションだったので親子だと分かった時はとても驚きました。
赤の他人を装い、ずっとバツの悪い思いをしていたはず......だと思いたいです」

なんと、F子さんの隣に座っていた乗客が、例の子どもの母親だったのだ。

彼女は、当時の苦い気持ちをこう振り返った。

「子供に罪はありません。いけないことと教えてもらっていないだけですから。
勇気を出して、どう注意すべきか思い悩み、嫌な気持ちを引きずったままの一件でした」

「のりもの」で出会った「迷惑な隣の席の人」いませんか？

新幹線や電車などの公共交通機関に乗車した時、イラっと、モヤっとしたことがある人はいるだろうか。そんな体験談をJタウンネットでは募集している。

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