こんな「良い人」が実在するのか... パンクした自転車を駐輪場に置いてたら→知らないオジサンが修理してくれていた
2021年6月2日(水)21時0分 Jタウンネット
困っている人を手助けし、素性も明かさずに去っていく──。
映画や漫画のヒーローのような人物が現れたと、ツイッターで話題になっている。人助けをした「彼」が、現場に残したメッセージがこちらだ。

自転車のカゴに貼られた一枚の紙。そこには、
「朝方 困ってたみたいなので、暇なオヤジがパンク修理しておきました。
空気圧が完全ではないので、速やかに補充した方が良いと思う。
『ありがたいと「恩」』に思ったら、家族でも誰でもいいので、何か一つ『恩を返して』下さい。」
とメッセージが綴られている。右下に書かれた差出人の名前は「暇なフーセンおじさん」......素性はまったくの謎だが、自転車の持ち主に向けた書き置きのようだ。
この謎のメッセージに対し、ツイッター上では、
「めちゃめちゃいいおじさんすぎない??」
「優しい世界...これは100億万点ですね」
「これは素晴らしい善意のバトンですね。困っている人がいたら助ける。そして助けられた人は別に困っている人がいたら手を差し伸べてあげる」
といった声が寄せられている。
話題になっているのは、大阪府在住の大学生でイラストレーターのやういも(@ppt_ppt_ppt_ppt)さんが2021年5月26日に投稿した画像。Jタウンネット記者は6月1日、本人に詳しい話を聞いた。
「こんな良い人がいるのか?」
ことの始まりは26日の朝8時半。やういもさんが自宅から大学に向けて10分くらい自転車を漕いでいたところ、差し掛かった段差でパンクしてしまった。
「大学には電車でも間に合わないので自宅でリモート授業を受けようと思い、自転車を引きずったり担いだりしながら帰ろうとしました。
けどとても時間がかかったので、このままでは授業の時間に間に合わないと思い、近くの公園の駐輪場に自転車を停めて帰宅しました」
その後、夕方の4時半ごろに全ての授業が終わり、自転車を取りに園まで戻ると、あの書き置きがカゴに貼られていた。
「自転車のパンクは本当に修理されていました。僕は最初『こんな良い人がいるのか?』と思い、自分も人にやさしくしよう、困ってる人がいたら助けようと思いました。
ツイートしてから『怖い』という反応がありましたが、僕はそういう受け取り方を全くしなかったので、少し時間が経ってからそういう捉え方もあるのかと思いました」(やういもさん)
やういもさんはその後、「暇なフーセンおじさん」からの「恩を返してください」というメッセージを受けて、母親に普段の感謝を伝えたという。
ただ、「困っている人がいたら助ける、という恩回しはまだできていません」。なお、「暇なフーセンおじさん」はそれっきり現れていないという。
ツイッターでの反響について、やういもさんは、
「未だにまるで実感が湧いていないです。この投稿を見て、困っている人がいたら助ける人が増えてくれればうれしいです」
とコメントしている。