67歳でペットを飼い始めた前田吟 「僕と愛犬の老い支度」

6月2日(日)7時0分 NEWSポストセブン

前田吟は67歳で愛犬と出会った

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 ペットを飼いたいけれど、自分の寿命を考えると躊躇してしまい、飼育を諦める人が少なくない。だが、60歳を過ぎてからペットを飼ってよかったと語るのは、俳優の前田吟(75)だ。愛犬との出会いと今を、前田が語る──。


 * * *

 僕が人生で初めてペットを飼ったのは67歳の春、8年前の2011年4月です。当時、妻が体調を崩し気味で、犬好きの孫から「ひ孫のつもりで犬を飼おうよ」と勧められたのがきっかけです。その前月、未曾有の災害に見舞われた東日本大震災を目の当たりにし、残りの人生の送り方を見つめ直したことも背景にあります。


 新しい家族として迎えたのが、このロングコートチワワの「パト」(オス)。2か月前に生まれたばかりの子犬でした。名前は、孫が好きだったサッカー元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パト選手からもらいました。


 とにかく元気でね。「散歩!」「遊んで!」「ごはん!」と、1時間たりともじっとさせてくれませんよ(笑い)。おかげで人間の僕たちも規則正しく、健康的な毎日を送っています。


 我が家にやって来た日から、パトは新たな生きがいになりました。ペットがいる生活は、ものすごく楽しいですよ。常に切磋琢磨してないと消えてしまう芸能界に20歳から生きてきたので、せっかちで負けず嫌いでした。イライラしたり、視聴率が気になったりね(苦笑)。それが、パトに合わせて生活しているうちに、気持ちにゆとりができ、自然体で柔らかく生きていけるようになりました。60歳を過ぎてからペットを飼って、精神的にもよかったと思います。


 パトは現在8歳。チワワの寿命は約15年といわれ、僕は75歳ですから、晩年を迎えるのは同じぐらいの時期になる。僕が先に死を迎えた時は、子供や孫に後の面倒を見てほしいと頼んでいます。パトが先の時は……静かに自然体で受け入れる覚悟はできているつもりなので、これからも一緒に楽しく歳を重ねていきたいですね。


●まえだ・ぎん/1944年生まれ、山口県出身。俳優。映画『男はつらいよ』シリーズをはじめ、NHK大河ドラマや連続テレビ小説など、数々の映画、ドラマ、舞台などで活躍。2018年からバラエティ番組『二代目 和風総本家』(テレビ東京系)のナレーションを担当、2019年5月に新司会者に就任。


※週刊ポスト2019年6月7日号

NEWSポストセブン

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