東京・立川のデリヘル嬢殺人事件 被害者の実名報道に「必要ある?」「大丈夫?」の声

2021年6月3日(木)18時24分 キャリコネニュース

東京都立川市のラブホテルで6月1日、男女2人が包丁で刺され、女性が死亡した事件。デリバリーヘルス(派遣型風俗店)の従業員だった被害女性の実名がいくつかのニュースで報じられたことに対し、プライバシーの侵害など人権侵害につながりかねない、という疑問の声があがっている。

「ほとんどの人々は、性風俗の仕事に従事していることを家族や友人に内緒にしています」


性風俗で働く人たちの支援団体「Swash」(要友紀子代表)は2日、警視庁やメディアに向けて要望書を提出し、今回の事件で被害者らの名前を原則非公開にするよう訴えた。

要望書では「性風俗で働くほとんどの人々は、性風俗の仕事に従事していることを家族や友人に内緒にしているという現実が調査等により明確になっております」と指摘。一方で、過去に風俗店の火災などで被害者の氏名が報じられたことがきっかけで、報道被害やプライバシー侵害、誹謗中傷などが起こってきたとした上で、「今回の殺人事件においても、被害者を特定するような報道やネットでのプライバシー侵害が懸念されます」と要望の理由を説明した。

メディアによって判断が分かれる点だが・・・・・・。

事件や事故の際、被害者についてどう報じるかは、メディアによって大きく判断が分かれるポイントだ。今回、「職業なし+実名」というかたちで、風俗関係者だと伏せて報じたメディアもあった。しかし、職業を伏せることの効果は、今となってはかなり限定的だ。ネットで簡単に各社のニュースを検索できることもあり、「職業+匿名」形式のニュースと見比べることで、すぐに職業と実名が結びつけられてしまう。

そのため、ツイッターでも「実名報道する必要ある?」「(被害者の)名前出して大丈夫なの」と心配する声が挙がっていた。

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