老舗デニム企業がドッグランを始めた理由を聞いたら、地元と犬への愛情があふれていた

2018年6月3日(日)7時16分 Jタウンネット

[みみよりライブ5up!−広島ホームテレビ] 2018年5月22日放送の広島HOMEテレビ「みみよりライブ5up!」で、全天候型室内ドッグラン「ラッシーのおうち」が紹介されました。


町の活性化の一助に


2018年5月21日、福山市にオープンした、およそ100平方メートルの有料室内ドッグラン(事前予約制)。運営しているのは、染色の老舗企業「坂本デニム」です。


利用者からは「こういった施設を探していた」といった声が聞かれました。室内ドッグランは、県内でも珍しいといいます。「ラッシーのおうち」の坂本麗名さんは、「身近にわんちゃんと気軽に楽しみにいける場所がないとお聞きして」と、ドッグランを始めたきっかけを話していました。アンティーク調のカフェや、フラワーアレンジメント教室なども併設されています。


県東部から岡山県西部にかけては、昔から染色加工が盛んで、国産デニム最大の産地として知られています。坂本デニムは、藍染めの染色加工場として創業し、現在はデニム用の糸をはじめとした染色加工を行なっています。デニムの色落ちを楽しむために、芯白という状態で、芯だけを白く残してまわりを染める独自の手法を開発しました。


2016年、麗名さんの発案で自社染めを生かした犬用デニムグッズブランド「Rassie(ラッシー)」を立ち上げ、小型犬がすっぽり入るバッグや、首の毛が抜けてしまった高齢の犬や毛が少ない犬のためのマフラーなど、犬への優しさにあふれた商品を開発してきました。


ブランド名の「ラッシー」は、かつて麗名さんが飼っていた犬の名です。ラッシーの介護や世話などの経験から、そのとき欲しいと思ったモノが商品開発につながっています。今回もお客様からの「犬と遊べる場所がない」という声からドッグランを企画しました。


福山市は江戸時代、大名行列の宿場町としてにぎわった歴史の町。坂本デニムの坂本量一社長は、「町を活性化するのに、ここが散策する方の憩いの場になればいいと思っている」と言われていました。


そして麗名さんは、「ワンちゃんといっしょに共生する姿勢がみられる場所で、犬に対する皆さんの関心が高まれば」と言われていました。


デニムへのこだわりと同じように、犬への愛情も感じられるドッグラン。ぜひ多くの人に知ってもらいたいですね。(ライター・石田こよみ)

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