スバルのSUVとアウトドアの相性は実際どうなの? 八丈島で乗り尽くす!

2024年6月4日(火)11時30分 マイナビニュース

水平対向エンジンとシメントリカルAWDを組み合わせたスバルのSUVは、路面状況を選ばずどこにでも行ける高い走行性能に定評がある。アウトドアに連れ出すのによさそうだが、実際のところは? 八丈島で「レガシィ アウトバック」「クロストレック」「フォレスター」の3台に乗り尽くしてきた。
日本にやってきたアウトバックの評判は?
「レガシィ アウトバック」「クロストレック」「フォレスター」の3台に乗って八丈島を遊び尽くそう! という1泊2日の魅力的なイベントに参加してきた。5月末の早朝、八丈島空港に降り立った我々を迎えてくれたのは、ルーフラックにクロスバイクを取り付けたサイクリング仕様、車内に釣竿用のロッドホルダーを取り付けた釣り仕様、BBQ仕様の3種類のスバル車だった。
最初に乗ったのは「レガシィ アウトバック」の「 Limited EX」グレード。「ブリリアントブロンズ・メタリック」のボディとタンのナッパレザーシート(シートベンチレーションやクッション長調整機構付き)のインテリアという組み合わせが、同社のフラッグシップにふさわしい。
フル液晶のメーターや大型ディスプレイを装備したコックピットにゆったりと座り、低速からトルクが出る水平対向の1.8L直噴ターボエンジンをスムーズに回しながら空港近くの棕櫚(シュロ)の並木道を走らせていると、それだけでご機嫌な気分になってくる。
撮影のために海辺の岩場に入って行く際は、213mmの最低地上高やAWDシステム、ヒルディセントコントロール付きの「X-MODE」が付いているので安心感がことのほか高い。最大幅1,149mm、室内高815mmというワイドな開口部をもつラゲッジは561L(VDA法)という大容量で、リアシートを倒した際のフラットで広大な荷室(フロア長1,677mm)にはなんでも積み込めそうな勢いだ。
八丈小島を眺めることができる南原千畳敷で撮影を終え、一休みのために入ったカフェバー「isoI8」(イソロット)では、3年前にこちらに移住して1年前にこの店をオープンしたというイタリア人オーナーのウンベルトさんが「いいクルマですねー!」と褒めてくれた。
ちなみにこのアウトバック、2019年に北米でデビューし、遅れること約3年でやっと日本に入ってきた。スバル広報に聞くと、北米では2023年に16万台以上が売れたものの、日本では月間販売台数目標の500台にちょっと届いてないらしい。主な理由は北米をメインターゲットとして開発したことによるちょっと大きめのサイズ感(全長4,870mm、全幅1,875mm、全高1,675mm)と、スバル車の中では「アウトバック」という名前の知名度がまだまだということの2点。ただ、「アウトバックが欲しい」という指名買いも多いそうだ。購入者の主な年齢層は50〜60歳代だという。
人気のクロストレックは200万円台後半から買える!
次に乗ったのは「オフショアブルーメタリック」の「クロストレックTouring AWD」だ。コンパクトなボディに2.0L水平対向エンジン+モーターの「e-BOXER」マイルドハイブリッドシステムを搭載し、剛性感のあるボディや“仙骨”を意識した疲れないシートなどが好評を博しているという同モデル。北米では2023年に16万台近く、日本では月間2,000台前後が売れている人気車である。
グレード展開を見るとAWDだけでなく、200万円台後半で買えるFWDモデルもある。「クルマとしてはギリギリの価格設定でやっているので、そちら(FWD)を選ばれるなら、ぜひ豊富なオプションなどを装着していただければありがたいです(笑)」というのがスバル広報の切実な言葉だ。
クロストレックは取り回しがいいので、狭い道もなんのその。樫立地区にある「むかしの富次朗」商店ではパッションフルーツマシマシの濃厚なアイスをいただいて休憩しつつ、人気のロゴ入りTシャツをお土産として購入し、そこから島の南東端にある共同浴場「末吉温泉みはらしの湯」に向かい、太平洋を眺めながら1時間ほど露天風呂を満喫した。入浴客は地元の人が多く、「4月にくれば目の前を泳ぐクジラの群れを見ることができる」と教えてくれた。
フォレスターの新型導入は? 今が買い時?
最後に乗ったのは「フォレスター」だ。北米ではすでに、フルモデルチェンジした新型がデビュー済み。気になるのは日本への導入時期と価格だが、「現状では未定です」(スバル広報)とのことだった。新型“待ち”のお客さんも多い一方で、モデル末期に差し掛かったことで熟成が進んだ品質の安定感や価格面での買いやすさがあり、いまだにけっこう売れているらしい。スバル=フォレスターというブランドが確立し、しっかりとユーザーに伝わっている証拠だろう。
原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。 この著者の記事一覧はこちら

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