フランス空母と初の日仏豪米4か国共同訓練「ラ・ペルーズ」インドネシア・ベンガル湾で実施

6月4日(火)7時29分 おたくま経済新聞


 日本、アメリカ、フランス、オーストラリアの4か国による初の共同艦隊訓練「ラ・ペルーズ(La Perouse)」が、2019年5月19日〜22日にインドネシア・スマトラ島西方のベンガル湾で行われ、日本の海上自衛隊からはヘリコプター搭載護衛艦いずも(DDH-183)と汎用護衛艦むらさめ(DD-101)が参加。フランス海軍の空母シャルル・ド・ゴール(R91)らともに航行訓練のほか、連携して対潜水艦作戦などの訓練を行いました。

 空母シャルル・ド・ゴール改装後初の遠征先となった太平洋海域。日仏米豪4か国共同訓練「ラ・ペルーズ(La Perouse)」の名称は、1785年から実施されたフランス海軍太平洋遠征航海の指揮官を務めたラ・ペルーズ伯ジャン=フランソワ・ド・ガロー(南米経由で太平洋に入り、ハワイ、アラスカ、カリフォルニアから台湾を経由して日本海を北上、宗谷海峡を通過し千島列島の探検も行なう。1787年にオーストラリアに向かう途中、ソロモン諸島で船団全てが消息を絶つ)の名にちなんだもの。この太平洋と参加各国にゆかりのあるフランス海軍の先人に敬意を評しています。





 訓練に参加したのは海上自衛隊のいずもとむらさめのほか、フランス海軍からは空母シャルル・ド・ゴール(R91)、ミサイル駆逐艦フォルバン(D620)、対潜フリゲートのラトゥーシュ・トレヴィル(D646)、プロヴァンス(D652)、ラトゥーシュ・トレヴィル(D646)が参加。オーストラリア海軍からはヘリコプター搭載フリゲートのツゥーウムバ(FFH-156)と潜水艦コリンズ(SSG-73)が参加、アメリカ海軍からはミサイル駆逐艦ウィリアム・P・ローレンス(DDG-110)が参加しています。





 また、オーストラリア海軍に派遣されているニュージーランド海軍のスティーヴン・バリー中尉、フランス海軍のルイ=マリー・セジュー少尉、アメリカ海軍のジョセフ・ポトラッツ大尉の交換将校3名もツゥーウムバに乗艦して参加しました。セジュー中尉はもともとラトゥーシュ・トレヴィルに乗り組んでいたので、今回の訓練では古巣の訓練ぶりを別の艦から見守ることになっています。



 海上自衛隊の艦艇が、フランスの空母シャルル・ド・ゴールと共同訓練を行うのは初めてのこと。訓練では海上自衛隊の護衛艦いずも(全長248m)と空母シャルル・ド・ゴール(全長261.5m)が並走するシーンもありました。全長にしておよそ13mほどシャルル・ド・ゴールの方が大きいのですが、上空から見ると艦の規模は非常に近く感じられます。







 今回の訓練は、国際協調の流れにおいて、4か国が共同で任務にあたる際の連携強化を目的としたもの。合同で隊列を混んで航行する艦隊行動訓練のほか、オーストラリア海軍の潜水艦コリンズと共同しての対潜水艦作戦(ASW)の戦技向上などを図りました。この訓練が行われた海域は日本のみならず、世界の海上物流の25%、EUに輸入される物品のおよそ75%が通過するという海上交通の要所。自由で開かれた海上交通を守るため、この種の共同訓練は必要不可欠なものといえるでしょう。

<出典・引用>

海上自衛隊 プレスリリース

アメリカインド太平洋軍 プレスリリース

オーストラリア海軍 プレスリリース

Image:Commonwealth of Australia 2019/Marine Nationale

(咲村珠樹)

おたくま経済新聞

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