ペイ戦国時代 中小店舗導入しやすく、爆発的普及の可能性も

6月4日(火)11時0分 NEWSポストセブン

「ペイ戦国時代」がやって来た

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「PayPay」「LINEPay」「楽天ペイ」「メルペイ」──あちこちから“ペイ”と名の付くものが聞こえてくるが、すべて最新のキャッシュレス決済サービス。いま日本では国を挙げ、海外に追いつこうとキャッシュレス化を進めている。消費生活ジャーナリストの岩田昭男氏が解説する。


「キャッシュレス決済の比率は、中国6割、アメリカ5割に対し、日本は2割程度。インバウンド消費を上げ、労働人口の減少に対応するためにも、政府は2025年を目途に、4割まで引き上げようとしています。10月の消費増税で導入される5%のポイント還元も政策の一環。キャッシュレスで買い物をすると、支払った代金のうち5%がポイントで還元される仕組みです」


 そもそもキャッシュレスの元祖は、1960年代に登場したクレジットカードだ。2001年にJR東日本がSuicaを導入すると、WAON、nanacoのように、カードやスマホをピッとかざすだけで決済できる電子マネーが瞬く間に広がった。


 そして昨年末から話題をさらっている新たな決済方法が、店頭でコードを表示したり、読み込ませたりして代金を払う「スマホ決済」だ。PayPayの“総額100億円還元キャンペーン”をはじめ、各社が次々と大型プロモーションを行なっている。


「いまは多くの“ペイ”が乱立し、利用客を奪い合う“ペイ戦国時代”。スマホ決済は電子マネーと違って特別な端末が不要で、クレジットのように店側が負担する手数料も高くない。中小の店舗が導入しやすいので、今後、爆発的に普及する可能性があります」(岩田氏)


“ペイ”の種類は様々で、楽天会員にお得な「楽天ペイ」に、スマホユーザーを意識した「d払い」(NTTドコモ)、「au PAY」(KDDI)もある。7月には全国のセブン-イレブンに「7Pay」が導入予定。これまでセブン-イレブンで使えなかった「PayPay」、「LINE Pay」なども利用可能になる。


「新たな“ペイ”が参戦し、キャンペーンが次々と出てくる今こそ“始めどき”。仕組みをよく理解したうえで、複数のアプリをシーンに合わせて使い分けるのがいいでしょう」(岩田氏)


◆キャッシュレス決済の種類と特徴


【クレジットカード】

 キャッシュレス決済の元祖。店舗側が負担する決済手数料がネックとなり、利用できる店舗や金額が限られている。だが最近は、コンビニやドラッグストアなど、コーヒー1杯の少額決済でもクレジットカードが使える店舗が増えている。スマホ決済や電子マネーにクレジットカードでチャージすることで、ポイントの二重取りができる場合もある。


【デビットカード】

 銀行の預金口座と紐づけられたカードで、お金を使うと、即座に口座から現金が引き落とされる。1〜2か月後に口座から引き落とされるクレジットカードと異なり、口座の残高分しか使えないので、現金管理がしやすい。


【プリペイドカード】

 事前に銀行口座、クレジットカードなどから入金(チャージ)した残高の範囲内で使用できる。クレジットと違って審査がなく使えるのが利点。Visaなどの国際ブランドがついていれば、海外でも使える。


【スマホ決済】

 利用時にスマホアプリを立ち上げ、画面に表示させた自分のQRコードやバーコードを、店側の端末で読み取ったり、店側のコードを読み込んだりして決済する。利用額はアプリに紐づけた銀行口座やクレジットカードから支払い、利用額に応じてポイントが貯まる。電子マネーに比べて店側の導入コストが低いのが利点で、スマホ決済に対応する中小の店舗が増えている。各サービス会社がポイント還元キャンペーンを競って行ない、盛り上がりを見せている。


【電子マネー】

 カードやスマホを専用端末にピッとかざすだけで支払いが完了するため、スマホ決済より利便性はいい。コンビニや交通機関など利用できるシーンも多い。利用額がクレジットカードに請求される「ポストペイ(後払い)」と、事前に一定額をチャージしておき、そこから支払う「プリペイド(前払い)」方式がある。


※週刊ポスト2019年6月14日号

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