【NEE2019】課題解決に奔走する教育業界…プログラミング学習、遠隔授業、安心安全など

6月7日(金)0時0分 リセマム

NEW EDUCATION EXPO(NEE)2019」Scratchを使った電子回路の教材

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1996年の開始から、今年で24回目を迎えた教育関係者向けのセミナーと展示会イベント「NEW EDUCATION EXPO(NEE)」。2020年に小学校で開始されるプログラミング教育関連の教材、英語4技能に対応した教材など新学習指導要領実施に関連した新教材のほか、需要が高まる遠隔授業のソリューションの展示などを、多くの来場者が熱心に見入っていた。

プログラミング学習
 プログラミング教育関連では、スクラッチ(Scratch)のほか、教科書大手3社に掲載されるMESHを使った電子回路の教材が展示されていた。説明員は、小学校のプログラミング教育は、総合的な学習の時間でアンプラグド、スクラッチ(Scratch)と段階的に学び、5年生の算数では多角形の学習、6年生の理科では電子回路の学習にプログラミングが取り入れられるケースが増えるのではないかと語っていた。

Scratchを使った電子回路の教材
MESHを使った電子回路の教材
タブレットの充電やメンテナンス、通信速度
 富士通が展示していたWindowsタブレット専用の充電器ボックス「スマート・スクール キャビネット」(参考出展)は、小中高でのタブレットシェア65%という富士通と、内田洋行が共同開発した製品だ。教育現場からの、充電管理やメンテナンスの煩雑さに関する不満の声を解消するために開発したという。キャビネットに収納されたタブレットの充電やメンテナンス状況をパソコン画面上で可視化し、リモートで制御することができる。たとえば、Windowsアップデートを夜間や休日にタイマー設定しておけば、アップデートされた最適な状態で授業を迎えることが可能だ。遠隔操作でコントロール可能で、実際に支援員が学校に出向いてメンテンナンスをしなくても良いところも利点だ。生徒のログデータを教育委員会で確認することができ、タブレットの利用状況を把握できる。

富士通と内田洋行が共同開発したWindowsタブレット専用の充電器ボックス「スマート・スクール キャビネット」(参考出展)
 バッファローが展示していた無線LANアクセスポイント「Air Station Pro」は学校の約2クラス分、80台を同時接続できてデザインは円盤形。ボールや生徒がぶつかってアンテナが折れたり、アクセスポイントから離れた位置でアクセスが遅くなり動画の再生にタイムラグが生じたりといった教育現場ならではの困りごとを改善した製品だ。

バッファローの無線LANアクセスポイント「Air Station Pro」
学校の防犯
 学校においても重要視されるセキュリティー。これまでサイバーセキュリティー関連のサービス・製品が目立ったが、今回はパナソニックやキヤノンが展示している顔認証サービスが目についた。パナソニックでは登録者がマスクやサングラスをしていても正しく認証されることを説明するデモを行っていた。また。キヤノンでは、未登録の人が入室しようとすると赤いランプで知らせるデモを行っていた。顔認証はセキュリティーのほか、大学の出欠管理にも使われているという。

パナソニックの顔認証サービスの展示
キヤノンの顔認証サービスの展示
遠隔授業ソリューション
 文部科学省の柴山昌彦大臣が2018年11月に発表した「新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて〜柴山・学びの革新プラン〜」で、2020年代の早期に全小中高校で遠隔教育が活用できることを目指すことが提言されたことから遠隔授業のためのソリューションの展示にもに力が入っていた。内田洋行とリコーの各展示では、電子黒板とタブレットを用いた遠隔授業のデモンストレーションが見られた。

内田洋行の遠隔授業ソリューションのデモ
リコーの遠隔授業ソリューションのデモ
算数・理科教材
 内田洋行のサイエンスコーナーには、人体模型から顕微鏡など馴染み深いものから、新学習指導要領に沿った新しい理数教材が並んでいた。中学2年生の「箱ひげ図」、小学3年生の「音の大きさ」、小学6年生「ドットプロット」など、可視化して思考力を育む教材は興味深いものばかりだった。最新の顕微鏡もタブレット教材と接続し映像や写真として保存できるので、研究記録を残しやすい。

小学3年生の「音の大きさ」
小学6年生の「ドットプロット」
中学2年生の「箱ひげ図」
「微生物観察水玉グラス」ミジンコの観察を実演
研究記録を保存しやすい最新の顕微鏡
特別支援学級
 合理的配慮が必要な子どもにとっての困りごとを解決する製品の展示では、硬い椅子に長く座ることが難しい生徒のために開発されたクッションや、コーナーに素早く置ける柔らかいマットなど、生徒がリラックスできるよう配慮された製品が展示されていた。視覚で「数」の概念や足し算、引き算を学ぶ内田洋行のオリジナル製品「計算イメージそろばん」は、現場の特別支援の先生のアイデアを形にしたものという。ドイツでは定番のAmigo社のパーティーアイテム「HALLI GALLI」は、楽しみながら処理能力や認知能力をアップできるカードゲームで、多くの教育現場で利用されているとのこと。

堅い椅子の居心地の悪さを和らげるクッション
コンパクトになるマットでリラックスできるスペースを確保
視覚で計算を学ぶ「計算イメージそろばん」
ドイツ発、パーティ用の定番カードゲーム「HALLI GALLI」
 生徒、先生にとってさまざまなニーズに応える教材やソリューションが多く見られた「NEW EDUCATION EXPO(NEE)2019」の初日。2020年度から始まる教育改革へ向けて課題を解決する準備が待ったなしで進んでいるようすが垣間見られた。同展示会は東京・有明の東京ファッションタウンビル(TFT)で2019年6月8日(土)まで開催される。

◆NEW EDUCATION EXPO 2019
【東京会場】東京ファッションタウンビル(TFT)
日程:2019年6月6日(木)〜8日(土)
交通:りんかい線 国際展示場駅(下車徒歩約5分)/ゆりかもめ 国際展示場正門駅(下車徒歩約1分)

【大阪会場】大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)
日程:2019年6月14日(金)〜15日(土)
交通:地下鉄谷町線 天満橋駅/京阪電車 天満橋駅

【サテライト会場】
札幌:ユビキタス協創広場 U-cala
旭川:旭川工業高等専門学校 次世代教育演習室
盛岡:盛岡大学 D校舎(スチューデントホール)
仙台:国立大学法人 宮城教育大学(萩朋会館2階)
名古屋:株式会社内田洋行 名古屋営業所
広島:広島県 JAビル 9階第6会議室
福岡:福岡ユビキタス協創広場 CANVAS
宮崎:宮崎グリーンホテル
沖縄:沖縄産業支援センター

リセマム

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