「うなぎパイ、髪についてるよ」 衝撃的なバレッタを手作りできるイベントが、浜松で開催されるらしい

2021年6月9日(水)7時0分 Jタウンネット

「芋けんぴ、髪に付いてたよ」

そんな衝撃的なセリフが登場する少女マンガが、ネットで話題になったことを覚えているだろうか。

あのシーンを彷彿とさせるような、前衛的なアクセサリーがツイッターで注目を集めている。

これは、現代美術作家・渡辺おさむさんが2021年5月27日にツイッターに投稿した写真。

以下のようにツイートし、7月17日から開かれるワークショップを紹介している。

「春華堂公認!《本当》うなぎパイのストラップ&バレッタをつくろう!in平野美術館(浜松市)ワークショップ受付明日から!樹脂で本物そっくりのうなぎパイをつくろう!カバンにつけたり頭につけたりできます」

実は、写真のアクセサリーは、静岡県浜松市の銘菓「うなぎパイ」(春華堂)をモチーフにした髪飾り、バレッタなのだ。おなじみの銘菓の質感を忠実に再現した挑戦作に、リプライ欄では

「なぜ」
「これ食べたくなりますよ笑」
「ミニサイズ欲しい...」
「芋けんぴ思い出した」

などの声が寄せられている。

本当になぜ、「うなぎパイ」を......。Jタウンネット記者は6月2日、考案者の渡辺さんに詳しい話を聞いた。

うなぎパイ色の粘土から作成する

ワークショップ「渡辺おさむ先生とうなぎパイのストラップを作ろう!」は、平野美術館(静岡県浜松市)で6月12日〜8月15日に開催される特別展「渡辺おさむ—お菓子の美術館にようこそ—」の中のイベントとして開かれる。

ワークショップが行われるのは7月17日・18日の2日間で、各日4回、計8回の実施。好評につき、6月8日時点で受付は終了している。

今回のワークショップは、どのような経緯で開催されることになったのだろうか。

「2年前に、浜松市にある平野美術館での個展のお話をいただき、その際に展覧会以外に、浜松ならではのワークショップを開催したいと思い、浜松といえば『うなぎパイ』だと思ったので、うなぎパイの『春華堂』さんに許可をもらって今回のワークショップを開催する運びとなりました。
ワークショップのお知らせをしたところ、たくさんの方に反響をいただき、うなぎパイが全国の皆様に愛されているんだなとあらためて実感しました」(渡辺おさむさん)

ワークショップの内容は、なかなか本格的だ。

参加者はまず、半透明の樹脂粘土に樹脂粘土用の着色剤を混ぜ、うなぎパイ色の粘土を作成。そして、うなぎパイの型にその粘土を入れて、形を整える。

その後、絵の具で焦げ目などを着色していくという流れだ。

髪の長さが足りないのでバレッタはちょっと......という人は、ストラップもワークショップで手作りできる。

「ちょっと難しいかもと思われるかもしれませんが、誰でもリアルなうなぎパイが作れるように、樹脂粘土用着色剤や絵の具の調合をおこなっており、リアルに見える塗り方なども丁寧に指導しますので、安心してご参加ください」

と渡辺さん。

手作りでできるアクセサリーといえばさまざまな種類があるが、今回、バレッタとストラップを選択したのはなぜだろう。

「うなぎパイの形が市販のバレッタの楕円形にやや似ていたので、バレッタを作ってみようと思いました。
うなぎパイはバレッタとしてはかなり大きいサイズでやや実用性がないので、ストラップも選択できるようにしました。
実際のうなぎパイのサイズのストラップが、カバンなどについていたら面白いなと思っています」

たしかに、実物大のうなぎパイストラップは注目されること間違いなしだ。うなぎパイ好きをアピールすることで、同志も見つかるかも?

特別展「お菓子の美術館にようこそ」では、ワークショップだけでなく、うなぎパイを取り入れた作品も展示される。

その名も、初公開の新作「うなぎパイ燕子花図」。

尾形光琳作「燕子花図屏風」をオマージュし、燕子花(かきつばた)の咲く水辺にかかる橋を、うなぎパイで表現した作品だ。

「作品を見た人がうなぎパイの橋がかかった『燕子花図』を見て、新たなストーリーを想像してほしいと思っています」(渡辺さん)

他にも展覧会では、3メートルを超える尾形光琳「紅白梅図屏風」をチョコレートを用いてオマージュした作品や、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をクレープで表現した作品など、誰もが見たことのある名画が、渡辺さんのスイーツデコレーションで新しく生まれ変わる。

今回展示されるのは、約150もの作品。渡辺さんは、

「ぜひお菓子の美術館であなただけの物語を見つけてみてはいかがでしょうか?」

と、コメントしている。

特別展「渡辺おさむ—お菓子の美術館にようこそ—」は、6月12日〜8月15日の開催(月曜休館)。開館時間は午前10時〜午後5時。

観覧料は大人800円、中高生300円、小学生200円で、土日に限り小中学生は無料。

Jタウンネット

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