お金持ちが「少し物足りない環境」を好むワケ

6月10日(月)21時5分 All About

過度なストレスは自制心を蝕みます。一方、過度なリラックスも自制心を低下させます。重要なのは、「適度なストレスレベル(覚醒レベル)」を保つことです。

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先日、「お金持ちになりたければ、ストレスを解消しよう!」ということをお伝えしました。スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガルの著書によれば、「ストレスは自制心を蝕む」のだとか。自制心は金持ち体質の源です。失うと貧乏体質になってしまう可能性が……。

とはいえ、「ストレスがなさ過ぎてもダメだ!」ということも確認されています。およそ100年前、心理学者のロバート・ヤーキーズとジョン・ドットソンは、「難しいタスクをこなすには、適度なストレスレベル(覚醒レベル)を保つ必要がある」と発表しました。

余裕たっぷりな環境はダメ

第一に、余裕たっぷりな環境は、僕らのパフォーマンスを低下させます。1つストーリーを考えてみましょう。

あなたは大学受験を控えた高校3年生で、志望校は東京大学です。模擬試験を受けたところ、あなたの評価は「A判定」。余裕で合格できるラインだと、あなたは安堵しました。

まだ試験は終わっていませんが、すでに「合格した」と錯覚しはじめます。そして、「ちょっとくらい、勉強をサボっても、まだ大丈夫だろう」と考えます。気づかぬうちに勉強時間は減り、集中力も下がり、ボーッとしていました。

そして、来たる受験当日。あなたは満を持して試験を受けました。その結果は……。言わなくてもわかりますよね。ちなみに、これは僕の実話です。「十分余裕がある!」と考えたせいで、僕のパフォーマンスは下がりました。余裕があり過ぎると、僕らのパフォーマンスは落ちてしまうのです。

切羽詰まった環境もダメ

第二に、切羽詰まった環境も僕らのパフォーマンスを低下させます。ここでも、ストーリーを考えてみましょう。

あなたは多忙なビジネスマンです。1分1秒を無駄にすることも許されません。少しでも気を抜くと、あっという間にタスクが山積みになります。1年365日、月に30日、週に7日、1日12時間働いています。休みの日はなく、年中無休です。ゆっくりできる時間といえば、食事の時間とお風呂に入る時間だけです。

そんな中、あなたのパートナーが「旅行しようよ!」と誘ってきました。「仕事よりもパートナーとの時間が大切だ!」というのがあなたの信念です。だから、なんとか時間をやりくりしました。

そして旅行当日。楽しみにしていた時間です。至福のひとときとなるはずでした。しかし、あなたは、旅行先に着いても仕事のことが頭から離れず、パートナーとの会話も上の空。「旅行から帰った後、どうやって時間をやりくりしよう……」といった不安で頭の中はいっぱいです。

あなたのパートナーは薄々そのことに感づいています。そして、旅行から帰ってきた後、パートナーは苦しい顔をして、あなたにこう言いました。「せっかくの2人の時間だったのに、楽しくなさそうだったね」。

これもまた、僕の実話です。多忙を極めた僕は、妻との旅行を楽しめなかったこともしばしば。旅行そのものに問題はありませんし、僕は彼女のことを心の底から愛しています。それでも旅行を楽しめなかった原因は、「余裕がなさ過ぎる」ことでした。

「少し物足りない環境」を作り出そう

2つのストーリーを紹介しましたが、ストレスが大き過ぎても小さ過ぎても、どちらの場合も自制心が下がる姿がイメージできますよね。「自制心が下がる=貧乏体質」「自制心が上がる=金持ち体質」といえます。

自制心を高めるためにも、自分のストレスを管理しましょう。「余裕たっぷりな環境」でも「切羽詰まった環境」でもなく、間をとって「少し物足りない環境」に身を置きましょう。

適度なストレスで、自制心を最大限に高めるのです。それができる「少し物足りない環境」こそが、金持ち体質を手に入れる近道です。

参考資料:お金持ちが「少し物足りない環境」を好むワケ(https://allabout.co.jp/gm/gc/479391/)記事下段に記載
(文:中原 良太(マネーガイド))

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