立ち食いそば散歩 第158回 船堀「文殊」で、鉄板の「岩のりそば」に奮発してコロッケをトッピング

6月10日(月)17時30分 マイナビニュース

所用で船堀に向かった。都営新宿線「船堀」駅は、新宿駅から急行で20分。荒川を越えたところの江戸川区だ。馴染みの薄い方も多いかもしれないが、近辺には良い銭湯が多く、個人的にはその湯を目的に何度か足を運んでいる。北口はロータリーになっており、駅中に入り込む形で立ち食いそば「文殊」は、ある。

「文殊」といえば、両国や浅草など、都内を中心に複数店舗を持つ立ち食いそばチェーンのひとつだ。十把一絡げのチェーン店とは一味も二味も違うそばで、多くのファンがいるとかいないとか。この連載でも過去に浅草店をご紹介している。
○一人また一人と客が訪れる昼前の店内

のれんをくぐったのは、午前11時過ぎ。とりわけオフィスが多い印象のある街ではないが、それでもスーツを着た男の姿をちらほら目にする。ランチタイム前半戦とあり、店内は3人程の先客であったが、その後、一人、また一人と客が増えた。券売機は店先に。駅のテナント扱いなのか、PASMO利用可であった。文殊に来たのはこれが数回目だが、8割方の確率で頼んでしまうのが「岩のりそば」(430円)だ。でもさすがに毎回同じでは味気ない。少し奮発して「コロッケ」(120円)をトッピングオーダー。

店内、右手の厨房に食券を。スタッフは2名体制だ。左手は壁に沿って着席のカウンター席が並び、中央に立ち食い用のテーブルが置かれている。麺は注文から茹でているようなので、混んでいなくとも3分程は待つ。ラジオに耳を傾けつつ、おとなしく水を飲みながら座って待とう。
○食欲をそそる、岩のりの香りがたまらない

お待ちかねのそばが到着。立ち上る湯気を顔面に浴び、岩のりの香りを肌で感じる。最高だ。磯の香り、というよりもどことなくフルーティな香り。濃厚にとられたかつおダシの風味と相まって、極めて食欲がそそられる。麺は細めなのが文殊流。かまぼことネギが脇を固める。追加投入したコロッケはグズグズに崩して、ツユに甘みとコクをプラスさせる。まさにベストチョイス、そばをたぐる箸が止まらない。

ハンバーガーチェーンやラーメンチェーンなどに比べて、店舗で差異が大きいのも立ち食いそばの大きな特徴である。悪く言えばブレなのだが、良く言えば個性だ。別の場所で知っているからと素通りすることなかれ、あなたの知らない味がきっとそこにはある。

○筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)
1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に銭湯を紹介する同人誌『東京銭湯』『三重銭湯』『尼崎銭湯』などをこれまでに制作。

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