夏希31歳 私が「42歳FB友達1000人男」に幻滅した瞬間

6月10日(土)16時0分 NEWSポストセブン

バーベキューの働きぶりで「どういう男か」はわかるのか

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 結婚を夢見ながらも、結婚に、恋に惑うアラサー女性。彼女たちは男性に何を求めているのか? 婚活女性たちの「分岐点」をレポートする。シリーズ第4回は、31歳女性がバーベキューで出会った42歳男性と恋の顛末。2人に立ちはだかったのはSNSだった。


 * * *

◆バーベキューで、デキる男!と確信


「会社の婚活友達が誘ってくれたバーベキューで、彼と出会ったんです。バーベキューって、役割がいろいろ分かれるじゃないですか。働く人と、遊ぶだけの人っていうか。そういうのを観察してると、どういう人か、よくわかる。彼はテキパキ働いて、率先して肉を焼いてくれるタイプでした。でも、それだけじゃなくて、若い男子と水遊びなんかもしてて、そのギャップもよかった」


 婚活中の夏希(31歳)は、IT業界で働くバリキャリ。だが第一印象は、小柄で色白で、柔らかい印象を与える女性だ。そんな彼女がこの春、公一郎(42歳)に出会った。友人の仕事仲間らアラサーが中心のバーベキューの中で、最年長者である公一郎に、最初からぐいぐい押されたという。


「男女、それぞれ8人のバーベキューだったんですが、ざっと見渡しても、他に好みのタイプがいなくて。だから、この人、私を気に入ってるんだなって、悪い気はしませんでした。年齢を聞いて、ちょっと年上だなぁとは思ったんですけど、その分、働いてくれてたし。


 私、アウトドア派の人が好きなんです。でも、業界的に、インドア派が多い(笑)。バーベキューでも、誰かの指示待ち、みたいな男子が多くって。その中で、彼、輝いてました。だって、燻製をつくってくれたんですよ、持参したダンボールで。チーズと、ベーコンと、玉子。めちゃくちゃ美味しくって、感動しちゃって。デキる男!と確信したんです」


 山登りやサイクリング、キャンプが趣味という公一郎さんは、まさにアウトドアの男だった。連絡先を聞かれ、ラインを交換。2人になった瞬間に、「こんなおじさんでよかったら、今度、夏希ちゃんと食事に行きたいな」と誘われた。そんな、ソフトな対応にも、好感をもった。



◆「こんなに自分好きな人だったんだ!」


 以来、毎日ラインのやり取りをし、1週間後、夏希さんと公一郎さんは2人で都内のビアバーに出かけた。オープンテラスのある、気持ちのいいお店。これまで、同世代としか付き合ったことのない夏希さんだったが、年上もいいかも、と思い始めていた。なにより、公一郎さんの押しが、心地よかった。


 メインの肉料理が来たとき、歓声をあげた夏希さんを、公一郎さんはスマホで撮影した。「おー、めちゃくちゃカワイイ!」。写真を撮るのも上手いのだ。その後、ツーショットを、公一郎さんが何度も自撮り。顔を寄せて写真を確認しては、2人で笑いあった。


「次の週末、トレッキングに行かない? 夏希ちゃんと歩きたいな」


 もちろんOK!と即答した。うまくいきそうな予感で胸が膨らんでいた。夏までに彼氏をつくる、という友人と掲げた目標が、少なくとも自分は達成できそうだと、安堵もした。


 公一郎さんは家の前まで送ってくれ、別れ際、言った。


「あ、今日の写真、フェイスブック(FB)にあげるから見てね! 夏希ちゃんはFBやってなくてちょっと残念だけど、オレ、けっこう友達多いんだ。これまでの写真も、よかったら見てよね」


 このとき、ほんの少し、嫌な予感がした。


 SNSはほとんどやっておらず、FBは数年前に登録したもののほとんど開いてもいない夏希さんだったが、部屋に到着するなり、FBで公一郎さんを検索した。すると公一郎さんの友達は1000人以上。毎日1回以上更新。バーベキューの写真も20点ほど掲載。若い女性とのツーショットも多かった。何より引いたのは、必ず自分(公一郎)の顔写真が載っていることだった。


「こんなに自分好きな人だったんだ!」と、夏希さんはびっくりした。


◆友達1000人は、何ものにも代えがたい財産なのか


 ほどなく、公一郎さんのFBに、ビアバーでの2ショットが掲載された。夏希さんが見た時点で<いいね!>は100件以上つき、<うらやましい!>とか<独身貴族!>といったコメントが並んでいた。


「タグ付けはされてなかったものの、付き合ってるわけでもないのに顔写真が載るのはイヤだなと思って、すぐ電話して<写真は載せないでほしい>って言ったんです。そしたら<なんで?? 夏希ちゃんは大切な人だしかわいいから、友達に見せたいよ。“いいね!”もいっぱい付くだろうから>とか何とか言ってきたので、<やめてほしい>と強く言いました」


 すると、翌日から、公一郎さんのラインが途絶えた。


「えっ、と思って。友人に相談すると、<たまにいるよ、そういう人。夏希はSNSやらないから知らないかもしれないけど、FBやインスタにアップするためだけに若い女の子と遊ぶ人。その人もそういう男だったんじゃない?>って」


 納得がいかなかった夏希さんは、公一郎さんにラインを送った。FBの件には触れず、「トレッキング、楽しみにしています!」と。


 しかし、返事は来なかった。その代わり、公一郎さんはこんな投稿をしていた。


<人とのつながりを何より大事にしているオレ。そのためには、自分からさらけ出していくのが大事だと思っている。相手に心を開いてもらうためには、まず自分から、っていうのが信条。そうやって、友達1000人以上っていう、何ものにも代えがたい財産を得た。そういうオレだから、写真を載せるのを拒否する人とは、どんなに好みの女のコであっても、一緒にはいられないんだ。みんな、わかってくれるよね?>


<いいね!>はやはり100件以上ついていたが、私はわからない、と夏希さんは思った。


「だって、私は友達1000人、要らないから。彼にはFBで自慢できる彼女や、FBで自慢できるコトが大事だったのかな、と思います。でも、そんな人生って楽しいのかなぁ。本末転倒というか、何か間違ってる気がして……」


 リアルの世界では気が合っていたのに、SNSで価値観の違いがあらわになってしまった2人であった。

NEWSポストセブン

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