子どもがおもちゃに目をキラキラ輝かせてくれるのが嬉しい! バービードールを日本の子どもたちに届けるママ社員のタイムマネジメント

2021年6月12日(土)11時0分 マイナビ子育て

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。



第20回となる今回は、マテル・インターナショナルでおもちゃのマーケティングマネージャーとして働くママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事の様子をうかがいました。

取材にご協力いただいた方

マテル・インターナショナル マーケティング部 アソシエイトマーケティングマネージャー 小林美穂さん(42歳)

ドールズ部門を担当し、バービーと、ディズニー・プリンセスチームのマネージャーを勤める。6歳と3歳の男の子を育てる母。ブランド責任者として海外とのやり取りも多く、1日のほとんどが会議で埋まることも。日本での担当ブランドの商品選定や、パッケージ開発、キャンペーンやSNSなど、すべてのマーケティング活動に携わって、業務に取り組んでいる。

朝のタイムスケジュール

リモートワークの日を有効に活用!

——朝の準備の様子を教えてください。

小林さん 私が子どもたちの食事と、持っていくものや着替えの用意をして、夫が保育園の持ち物のチェックと、子どもたちの着替えをして、出発前の準備をします。保育園の送りも夫の担当で、そのまま出社しています。私はリモートワークの日もあり、今月から週3回の出社になりました。子どもたちが登園してから、在宅の日は、朝の始業前に洗濯や掃除などを済ませるときもあります。

——小林さんの出社の頻度は最近変わったのでしょうか。

小林さん 先月までは週2回の出社でした。でも、外出は出勤としてOKで、子どもがいる場合は柔軟に対応をするように言われています。堅いルールというわけではないので、子育て中はありがたいです。

——そうですね。お子さんの寝起きはいいですか。

小林さん 私が起こすよりも先に起きていることが多くて、兄弟で活動し始めています。だいたい「お腹すいた!」と言われて、私が起こされていますね。起きて1秒で立ちあがって、もう「お腹すいた!」と言うくらい寝起きがいいです。

朝食は確実に食べてくれるもので構成する

——朝の準備をスムーズにするために意識していることはありますか。

小林さん 準備の流れを変えないことです。毎日とにかく同じルールを守ること。一番大変なのは、食事の献立を考えることだと思っています。子どもがもう少し小さいころは「いろいろなものを食べさせなきゃ!」と思っていて、最初のころは頑張っていました。でも、それで食べてくれないと、結局お互いに嫌な雰囲気で1日が始まってしまって……。

——それはできるだけ避けたいですよね……。

小林さん 今は「これなら絶対に食べる!」というものがいくつか決まっているので、その組み合わせを変えるようにして、朝食は頑張りすぎないようにしています。兄弟でそれぞれ好きなものが違うんです。おにぎりなら、上の子は昆布で、下の子はわかめ。パンも上の子はレーズンパン、下の子はクロワッサンで、必ず2人とも食べてくれるのは特定のレーズンパン。レーズンパンでも、味やレーズンの量にこだわりがあるみたいです。

——朝食の献立は日々の積み重ねから成り立っているんですね!

小林さん そうですね。決まった主食プラス、ウインナーやミートボール、鶏つくねなどを組み合わせて、たまにブロッコリーをつけています。ヨーグルトもそれぞれの好みで、決まっているものがあります。絶対に食べてくれるもので組み合わせるのがコツですね!

日中のタイムスケジュール

時短で働きながらブランド責任者として活躍!

——普段の業務内容を教えてください。

小林さん 他社では商品やプロモーションなど、部署によって業務担当がわかれていると思いますが、マテルの場合はブランドごとにわかれています。商品を選ぶところから、商品の紹介やブランドのメッセージを伝えるPR、店頭活動まで、すべて行います。

——商品を選ぶところからお客様の手元に届く直前まで業務は多岐に渡りますね。

小林さん 業務は幅広いですが、商品から店頭まで、すべてに関われるのは、やりがいがありますね。海外とのやりとりは、アメリカの本社との間にエリアごとのリージョンがあって、今はオーストラリアにいるリージョンチームが本社との仲介役になっています。

——それなら時差もほとんどありませんね。

小林さん 1時間くらいですね。本社が会議に入るときは、本社の人たちが夕方の最後の時間に入って、私たちは朝一で入っています。コロナ前は、本社のアメリカや当時のリージョンチームがいた香港など、少なくとも年1回は海外に出張に行くことがありました。今はほとんどないですね。

やり始めた仕事はその場でやりきる

——お子さんが生まれてから業務内容や働き方に変化はありましたか?

小林さん 役職は子どもが産まれる前から変わりませんが、復職する際に時短になったこともあって、それぞれの育休明けのたびに担当するおもちゃのブランドは変わりました。だから、マテル社で取り扱うおもちゃは、ほとんどすべて担当したことがあります! 現在の担当になったのは、下の子の育休明けからです。働き方としては、どうしても変更ができないお迎えなどの予定があるので、子どもが生まれてからは、より時間管理や効率を求めるようになりましたね。

——仕事の効率を上げるために心がけていることは?

小林さん できるだけ端的にまとめて発信するようにします。メールなども、一度開いたものはその時点で返信しないと、再度見直す必要が出ますよね。二度手間は、とても無駄な時間だと思っています。以前なら「後で落ちついてから、じっくり見直そう」と思うこともありましたが、子育てをしていると、なかなか落ちついた時間もとれないので、処理はできるだけ早くテキパキ進めます!

——後回しにせずどんどん処理していくのですね。

小林さん 育児も仕事も、今日は余裕がありそうと思っていたのに、ハプニングが相次いで結局バタバタすることが多々ありますよね。できるときにやって、時間を無駄にしないように気をつけています。在宅の日は、昼休みにお昼ごはんを食べるついでに夕飯のおかずを2〜3食分作っておくとか。

——時間のやりくりはどうしているのでしょう。

小林さん お昼に限らず、夜ごはんを1から作れる日は「余裕があるとき」だと思っていますから、いつも頑張って作っているわけでは全然ありません。子どもたちには野菜をたくさん食べさせたいので、余裕のある日に複数の野菜をカットして炒め物、煮物、カレー、お味噌汁などにします。2〜3食を一気に作るというと大変に聞こえるかもしれませんが、食材の組み合わせと味つけだけ変えて、複数のメニューを一気に作るイメージですから、そんなに手間ではないんですよ。

日中は分刻みの会議! PC作業はまとめて行う

——日中の業務は会議が多いそうですね。

小林さん 多いときは30分や1時間刻みで、すべて違う会議が入っています。会議が連続しすぎていて、トイレに行く暇もないくらい忙しいこともありますね。次の会議までに整理しておきたいことや、パソコン作業など、会議に付随した業務も発生します。少しの隙間時間でも活用できるように、電車の通勤中もメールをどんどん返信していくなど、工夫して仕事を進めるようにしています。

——家庭と仕事の両立で大変なことや悩みはありますか。

小林さん 仕事をしている私の姿を見て、子どもたちに「ママは大変」とはあまり思わせたくないですね。子どもたちの将来のために、いつも楽しそうに仕事をしているなとか、生き生き仕事をしているなって見せたい。でも、子どもから「ママは仕事で疲れているから」と言われてしまったことがあり、ちょっとハッとしました。こちらが言葉に出さなくても、バタバタしている姿を見て、感じ取っていたんですね。

——子どもは大人が思っている以上によく見ていますよね。

小林さん 子どもたちには、仕事ってとても大変そうだなとか、嫌だなって思わないような姿勢を見せたいと思っています。同時に、できるだけ子どもと接する時間を作りたいので、仕事が残っているときも、少なからず子どもが起きている時間は、仕事に関することはまったくしないように心がけています。社外の方にも、時短勤務であることは周知しています。会議の時間設定など、私の勤務時間内になるようにご協力いただいていて、ありがたく思っています。

フラットな気持ちで子どもたちにおもちゃを選んでほしい

——お仕事にやりがいを感じるのはどんなときですか。

小林さん 実際にお子様がおもちゃを触ったり、見たりしたときに、目をキラキラと輝かせているところを見るとうれしいですね。胸が熱くなります。うちの子もマテルのバービーやミニカー、ゲームが大好きです。子どもたちにとっては、ビジネス用のカタログが夢の本。私は商品のよさもわかっているからこそ、これを使ってほしいとか、これで楽しんでもらいたいという思いが強いです。

——未就学児を育てている親御さんに、おもちゃの選び方のアドバイスをお願いします。

小林さん うちの男の子たちがバービーで遊んでいるように、子どもは大人が思っている以上に、フラットな心を持っていると思います。「男の子だから」「女の子だから」といったジェンダーに対するものや「これはこの子には合わなそう」とか、受け入れるものに対しても、決めすぎないようにしてほしいですね。全部は難しいかもしれませんが、大人の目で選ばずに、子どもたちの反応を親御さんにも楽しんでもらうほうが、新しい発見や、新しい子どもの発達、新しい子どもの興味を開拓できるのではないかと。子どもたちにたくさんの選択肢を見せてあげてほしいと思います。

——後編では夜のタイムスケジュールと家事や育児への思いをうかがいます。お楽しみに!

(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

→ 共働き夫婦は、家事・育児をどう分担してる?「共働き夫婦の1日スケジュール」でほかの人のインタビューも読んでみる

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