小田原城、対コロナでも難攻不落? 厳重すぎる感染対策に注目...その実態を管理者に聞いた

2020年6月13日(土)10時0分 Jタウンネット


緊急事態宣言も解除され、全国各地の観光施設も続々と再開されている。神奈川県西部に位置する小田原市では、2020年6月1日、「難攻不落の城」として知られる小田原城天守閣が約3か月ぶりに開館した。

その感染対策について、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

「小田原城の感染対策がすごい!」という報告である。

写真は、小田原城天守閣と館内の展示室だ。「門番が消毒と検温すごいするw 天守閣入るまでに最低2回は潜り抜けないといけない」というコメントが添えられている。いったいどんなに厳重な感染対策だったのだろう。

Jタウンネット編集部は、小田原城総合管理事務所に詳しい話を聞いた。

総構(そうがまえ)=ソーシャルディスタンス?

投稿者の加藤虎景@さんは、大の歴史好きで、「甲冑武者サークルSacT」で活動している。小田原城にもよく行くというが、小田原城の感染対策にはどんな印象を持ったのだろう。6月11日、加藤さんはこう話した。

「スタッフさんの数ですね。天守閣階段下に3人、入場券売り場に3人のスタッフさんが待ち構えていて、よく言えば厳重。悪くいえば少し圧迫感すら感じてしまいます。ただ今はそのくらいでよいのかもしれません。
二次救急指定の病院並みですね。仕事が高齢者施設で看護師をしていることもあり、感染対策は気になるところですが、これだけの消毒液にしろ、非接触体温計にしろ、スタッフさんにしろ、この時期に集めるのは簡単ではなかっただろうなと思います」

やはり、かなり厳重な対策という印象を持ったらしい。

次に、6月12日、小田原城総合管理事務所にも聞いた。

「小田原城の本丸内、天守閣の入口付近にテントを設営して、サーモグラフや非接触体温計による体温測定を行っております。37.5度以上の発熱がある方は入場をお断りしております。
またマスクの着用をお願いしております。もちろん受付には、透明のビニールシートがかけられ、スタッフもマスク、フェイスシールドを着用しております」

そのほか、城内の様々な場所にアルコール消毒液を設置するなど、感染対策を徹底しているという。さすが、堅固な守りで知られた城といったところだろうか。

その一方で、城内にはユーモラスな掲示もいくつかある。なかには、ソーシャルディスタンスを、城の防衛ラインともされる「総構(そうがまえ)」になぞられた貼り紙も。

こうした掲示をしている理由について、担当者は次のように話していた。

「かなり厳しい感染対策ですから、少しでも柔らかいアプローチで、できれば笑っていただけたらいいな、と考えました」

ここまで感染対策が万全なら、安心して見学に行けるのではないか。

6月15日18時34分追記:小田原城総合管理事務所から、回答した内容を訂正したいとの要望があり、一部の表現を変更しました。


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