熟年夫婦のストレス緩和策 朝ドラ視聴、週末農作業など

6月13日(木)16時0分 NEWSポストセブン

朝ドラは共通の話題としてうってつけ(イラスト/藤井昌子)

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 長年連れ添った夫婦でも、時として息苦しさを伴うことがある。熟年夫婦のストレスを緩和するためには、「絶妙な距離感」と「生活の工夫」が必要だ。


 夫婦で寝室を別にする「夫婦別寝」の効果が高いことは、すでに広く知られている。いびき、歯ぎしり、寝相の悪さ──などといったパートナーによるストレスから距離を置くことができる。夫婦問題研究家の岡野あつこ氏がいう。


「老後の生活は思った以上に長い。熟年夫婦にとって、適度な距離感を持ってパートナーと接することは、夫婦関係を良好に保つうえで何より重要です。とはいえ“お互いの自由を尊重しよう”と、何もかもを別々にしていては、かえって夫婦仲を冷え込ませてしまうことになりかねません。お互いが心地良く過ごせる境界線を見つけ出す必要があります」


◆共通の話題で盛り上がれる「朝ドラ視聴」


 最近はテレビも1人1台が当たり前。元公務員のAさん(67)も、普段は1人でプロ野球やゴルフ中継を楽しんでいるが、NHKの朝ドラだけは夫婦で一緒に観るように心がけている。


「この歳になると、妻との話題といえば、老親の介護やらこの先のお金の心配やら、現実的で暗い話ばかり。ニュースをつけても、老人の暴走運転やらでいたたまれなくなる。


 その点『なつぞら』のような明るい朝ドラなら、他愛もない話で夫婦で盛り上がれる。家族についての考え方や昔の思い出を語り合うきっかけにもなる。毎日のたった15分が、私たち夫婦にとっては大事な時間です」


◆収穫が夫婦の楽しみになる「週末農作業」


 経済評論家の森永卓郎氏は、群馬県内に畑を借りており、週末ごとに農作業に汗を流すことも多い。


「妻はしょっちゅう『なんでわざわざ遠いところに行って、農作業しなきゃいけないの』と文句を言っていました。まあ、最初は無理矢理付き合わせた感じもありますね。


 ただ、収穫の時期が近づくと、夫婦揃って楽しみで仕方がない。畑のおかげで夫婦の会話が増えました」


◆雑念なく作業ができる「1人1台」のパソコン


 仕事をしていたときは、会社ではパソコンは1人1台。だが、自宅では夫婦共用だったため、元旅行代理店勤務のMさん(66)は、定年後、自分専用のパソコンを購入した。


「定年前は共有のパソコンをいじることはほとんどなかったんです。調べ物をしようとパソコンをいじっていたら、デスクトップに妻が友人と旅行に行ったときの写真ファイルが乱雑に保存されているのがどうしても気になってしまって、集中できないんです。


 別に妻に見られちゃいけないものがあったり、浮気しているわけではありませんよ。パソコンにロックもかけてません。でも、自分専用のパソコンがあるのは落ち着くんです」


 一緒にいるからできることもたくさんあるが、夫婦で別々だからこそ、かえって心地よさが際立つこともある。


※週刊ポスト2019年6月21日号

NEWSポストセブン

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