「駅ナカうどん」のレベルじゃねーぞ! 上野駅内「親父の製麺所」が繰り出す「本場の味」に圧倒された件

2023年6月14日(水)17時0分 Jタウンネット

「うどん県」としてその名を全国に轟かせている香川県。その"本気"を味わえるうどん店が、東京・上野にある。

JR上野駅改札内の「本場さぬきうどん 親父の製麺所 上野店」だ。

同店は2023年4月28日、あるツイッターユーザーが「JR四国が関東に放った刺客である」といったつぶやきを投稿したことをきっかけに注目を集めた。

JR四国グループのめりけんや(香川県綾歌郡宇多津町)が運営しており、本場・香川県内でも「めりけんや」の屋号で店を展開しているほか、関東でも上野店以外に秋葉原、浜松町、池袋、大崎、武蔵小杉に店がある。

四国から来た刺客の力、果たしてどれほどのものなのか。

Jタウンネット記者は2023年5月30日、同店を訪れて確かめることにした。

関東では数少ない「本場」が名乗れる店

上野駅中央改札口を入って左に進んだ6番線と7番線の間の中2階部分にその店はある。

香川県から駆け付けて取材に立ち会ってくれた同社取締役・村上幸一さんによると、めりけんやはとにかく、「本物の讃岐うどん」にこだわっている。

「めりけんやの存在意義は『本物の讃岐うどん』にあります。食文化を継承して、麺とつゆを香川県で製造して、関東では数少ない『本場』が名乗れることにこだわっています」(村上幸一さん)

早速、「本場」の底力を見せてもらおうではないか! まずは上野店のおすすめ「釜玉うどん」(並・500円、以下税込み)だ。

熱々のうどんとたまごを素早くかき混ぜて、香川から直送されためりけんや特製の出汁醤油をかけるのがイチオシの食べ方。記者もそれにならい、いざ実食。

心地よいなめらかさと弾力をあわせ持った麺——今まで体感したことのない「快感」を記者の口の中いっぱいに与えてくれるこの麺に、記者のハートは一瞬で奪われていた。「本場」のこと、舐めてたぜ......。

そして、圧倒的な麺の魅力を、まろやかで濃厚なたまごと少し甘めの出汁醬油がいっそう引き立たせる。

取材であることを忘れ、うどんと自分だけが存在する幸福すぎる空間に浸りきる。あまりに夢中になっていたため、傍にいてくれていた取締役の村上さんが「僕がいないほうがよろしいですね」と苦笑しながら裏へと去っていってしまうほどだった。

ぶっかけうどんにもノックアウトされる

めりけんやの「本場・讃岐うどん」への思いが抑えきれなくなった記者は、この1杯では到底我慢できず、もう1杯追加。

香川県と瀬戸内産の食材を使用した「さぬきフェア」の一環で提供されている「瀬戸内ぶっかけ」(並・700円)は、香川県産の「のり天」と瀬戸内海産の釜揚げしらすに大根おろしとレモンを添えた冷たいうどん。先ほど王道の「釜玉うどん」にメロメロにされたばかりの記者だが、初夏の風薫るこちらにも、見事にノックアウトされた。

さっぱりとしたつゆに、香り高いのり天、旨味をたっぷり含んだ釜揚げしらす、甘味が強めの大根おろし、弾ける青春のようなさわやかさを持ったレモン。食のスター軍団を、めりやんやのうどんが従えている。

蒸し暑くなってきた5月末の東京にうってつけの冷たいうどん。考える隙すら与えてくれないおいしさの無限攻撃に、記者はお手上げ状態。身も心も任せるしかなかった。

小食の記者が、並2杯をペロリ。1時間で2杯もうどんを食べたのは30年近い人生の中で初めての経験であった。しかも同店の並は麺量270グラム。スーパーなどで販売されているチルドのうどんよりちょっと多めなのに......。

同店は天ぷらコーナーも充実しており、一部のメニューは香川から直送されている。季節に合わせてラインアップも変わるので、通い続けて新たな味を楽しむのも良いかもしれない。

本場のさぬきうどんにノックアウトされてみたい読者は、ぜひ上野駅へ。

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