古代メソポタミアにおける有名な12の神々

6月14日(木)20時30分 カラパイア

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image credit:facebook/Human Odyssey

 初期のメソポタミア文明の中で興った最古の都市文明「シュメール」は、紀元前4500年から4000年の間、現在のイラクであるメソポタミア南部に建設された。

 この地域では、国民が農業を行うために湿地から水を排出し、交易を発達させ、織物、冶金、窯業のような産業を確立して、史上初の文明のひとつとなった。

 それぞれの町は、特定の神や女神に守られていて、その神に住んでもらうために町の中心に巨大な神殿が作られた。メソポタミアの神々は、空気や火や雷といった基本元素の役割の名残をいまだに留めている。

 ここでは古代メソポタミアにおける12の有名な神々を見ていこう。

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・アヌー(天空の神)

メソポタミア神殿のもともとの統治者。天上の神で、星座の王であり、聖霊の長。天界のもっとも高い場所に住み、犯罪を犯した者を裁く権力をもつ。

・エンリル(空気の神)

ニップルの町の守護神。風や広々とした空間と関係する。空を支配しているため、天界でアヌーと接触することができる唯一の神。人間を創造するのを手助けしたが、人間どもが起こす騒ぎに次第に腹をたて、巨大な洪水で人間を飲み込んで殺そうとした。

・エンキ(真水の神)

エリドゥの町の守護神。知識、工芸、創造の神として知られている。地上に住むあらゆる者の上に存在する。文明の秘密が書かれているとされる石板に記されたメーという聖なる力の守護者。角のついた王冠をかぶり、コイの皮を身にまとっている姿で描かれることが多い。

・エンビルル(河川の神)

非常に神聖だと考えられている、ティグリス、ユーフラテス川の管理者。農地を支配し、人間に灌漑や農業の技術を教えた。地上の水や地下水の秘密を知っていて、すべてのものを繁栄させる力を授けられていると言われている。


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・ネルガル(死の神)

その権力の座がクタ(冥界神の祭儀の中心地)にある地底神。半分人間、半分獅子の姿で描かれ、怒れる王、激怒の王としても知られる。暗闇とカオスをもたらす真昼の太陽を意味し、そのため、戦争や飢饉、疫病と関係がある。あの世の死者の魂を管理する冥府を統括している。

・ナンナ(月の神)

ウルの町を統括する知恵の王として知られている。科学や天文学、占星術の神聖な知識の化身。三日月へと飛んでいく、巨大な翼をもつ雄牛の姿で描かれることが多い。星の世界では30という数字で表わされる(太陰月の平均的な日数)。

・ニヌルタ(戦いの神)

ラガシュの王。先端が鉤状になっているシャルウルという片手棍を持って描かれることが多い。戦いの神だが、治療や手術とも関係があり、人間を怪我や病気、悪魔憑きから解放する。真水の神エンキがニヌルタに戦闘法や秘密の知識を指導した(おそらくメーの神聖な教えが基になっている)。

・ウツ(太陽の神)

真実と正義と法をつかさどる神。兜をかぶり、日輪をいただき、ノコギリ状の剣を持つ姿で描かれる。毎日、東の山から現われ、馬車で地球をぐるりと回って、西の洞窟に戻る(それぞれ、夜明け、正午、日没を生み出す)。毎晩、地底に下りて、死者の運命を決める。


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・ゲルラ(火の神)

とてつもなく莫大な知恵と技能をもっているため、ほかの神々には理解できないと言われている。火と鍛冶の神として知られていて、強い金属を精錬し、人々に巣くう邪悪な霊を浄化し、人間が知っているあらゆる武器をマスターすることができるという。どんな戦いにも負けることはない。

・タンムーズ(植物の神)

食料や暮らしを監視する神。春の豊穣や、秋の晩年を表わし、過ぎ行く夏はメソポタミアの死を意味するようになった。彼が去っていくのを悲しみ、次の年にまた戻ってくるのを願う儀式の多くが、タンムーズの名の元に行われる。

・マルドゥク(嵐の神)

バビロン神殿の長として、徐々に台頭してきた神の中の神。予言、復活、雷に関係する複合神。神々とイギーギとして知られる精霊群との内戦時に力をつけた。大古の女神ティアマトを征服し、神王としての地位に昇りつめ、天上と地上全体を手中におさめた。人類を含むすべての自然は彼のおかげで存在している。

・ナブー(書記の神)

マルドゥクの息子で、知恵と書記の神。書記と大臣として務め、最終的に人類の運命が記された「運命の石板」の保持者になった。角のついた帽子をかぶり、古代の司祭職の仕草である手を握りしめた状態で立っている。もともと父親マルドゥクのものだった、翼をもつドラゴンに乗っている。

written by konohazuku / edited by parumo

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