傘を持っていく? 気象のプロに聞いた最大の判断基準は

2024年6月14日(金)10時11分 マイナビニュース

ウェザーニューズは6月13日、「傘」に関する調査結果を発表した。お天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーを対象にした調査は6月6日〜10日、ウェザーニューズ社員184人を対象とした調査は2023年6月20日〜23日に行われた。
○気象のプロは傘の所有数が少ない?
傘の所有数について「あなたは傘を全部で何本持っていますか?」と質問したところ、ウェザーニューズ社員(184人)は平均2.9本、ウェザーニュースアプリユーザー(11,975人)は平均4.0本で、1.1本分の差があった。アプリユーザーの4.0本という結果は「傘調査2022」の結果(4.2本)と同水準となった。本数ごとの割合を見てみると、社員とアプリユーザーの両方ともで「3本」と回答した人が一番多く、次いで「2本」と回答した人が多くなったが、ウェザーニューズ社員は「2本」もしくは「3本」と回答した人が合わせて6割以上なのに対し、アプリユーザーは5割以下と、割合で差が出た。また、「7本以上」と答えた人は、ウェザーニューズ社員では0.6%とほぼいなかったのに対し、アプリユーザーでは11.7%と、傘を多く持っている人の割合でも差が出たため、平均の所有数で1本以上の差が生まれたと考えられる。
○ビニール傘の所有数の差が顕著
また、ビニール傘の所有数について「あなたはビニール傘を全部で何本持っていますか?」と質問したところ、ウェザーニューズ社員(184人)は平均0.7本、ウェザーニュースアプリユーザー(13,208人)は平均1.7本(「傘調査2022」でも1.6本)で、1.0本分の差があった。社員とアプリユーザーの傘の所有数の差が1.1本分だったので、特にビニール傘の所有で差が生まれていることがわかる。本数ごとの割合を見てみると、ウェザーニューズ社員の中で「0本」と回答した人は52.8%で、過半数がビニール傘を持っていないことがわかった。アプリユーザーで「0本」と回答した人は31.3%だったので、20ポイント以上の差がある。ビニール傘を1本以上持っていると回答した人のコメントを見てみると、「急な雨で購入した」「いつの間にか増えている」「車や職場の置き傘として」「来客などの貸出用」などのコメントが見られた。
○直近2年の急な雨での傘購入回数は?
「ゲリラ雷雨」など突発的な雨での傘の購入回数について、「直近2年で、急な雨で傘を買った回数は何回ですか?」と質問したところ、ウェザーニューズ社員(184人)は0.3回、アプリユーザー(12,376人)は0.5回と、ウェザーニューズ社員の方がやや少なくなった。回数ごとの割合を見てみると、社員はおよそ5人に1人、アプリユーザーは4人に1人が直近2年で急な雨で傘を購入した経験があることがわかる。どんな時に買ったのかコメントを見てみると、「傘を忘れてしまった時」「外出先でゲリラ雷雨に遭ってしまった時」「傘が壊れてしまった時」など、天気の急変や想定外のアクシデントで購入した人が多いようだ。
○傘を持つ一番の判断基準は?
傘を持つ判断基準について、「傘を持つ一番の判断基準は?」と質問し、天気マーク・降水確率・雨雲レーダー・気象キャスターの解説・空の様子を見て決める・常に持っている・出かける前に雨が降っていたら・その他の7つの選択肢から、一番当てはまるものを回答してもらった。ウェザーニューズ社員(184人)の判断基準の第1位は「雨雲レーダー」、ウェザーニュースアプリユーザー(10,440人)の判断基準の第1位は「降水確率」となった。社員とアプリユーザーで特に差が大きかったのが「降水確率」で、社員はアプリユーザーよりも「降水確率」の回答が9ポイント少なく、その代わりに「雨雲レーダー」や「天気マーク」、「常に持っている」の回答の割合が多くなっている。
○アプリユーザーの傘を持つ基準は降水確率30〜40%?
アプリユーザーの傘を持つ判断基準は第1位が「降水確率」で22.3%、第2位が「雨雲レーダー」で20.2%、第3位が「天気マーク」で17.2%だった。「降水確率」と回答した人のコメントを見てみると、降水確率30〜40%を傘を持つ判断の基準にしている人が多いようだ。「雨雲レーダー」と回答した人からは、「出かける前に確認している」「レーダーで強い雨が予想されていたら持っていく」「いつ降っていつ止むのかを見て持っていく」などのコメントが寄せられ、雨の強さや時間まで確認して判断していることがわかった。「天気マーク」と回答した人からは、「1時間ごとの予報を見て雨マークがあれば持っていく」「朝は忙しいのでひと目で確認できて便利」など、天気マークのわかりやすさを支持するコメントが寄せられた。
○社員には「雨雲レーダー」が一番人気
ウェザーニューズ社員の傘を持つ判断基準は第1位が「雨雲レーダー」で23.0%、第2位が「天気マーク」で21.1%、第3位が「常に持っている」で18.0%となった。雨雲レーダーや天気マークを見て雨の予報があったら持っていくという社員が多いようだ。直近は雨雲レーダー、翌日などは天気マークなど、いつの雨を知りたいかによって使い分けているというコメントも寄せられた。なお、「気象会社の社員として、傘を持たずに濡れている姿は見せられないため常に傘を持ち歩いている」という気象会社の社員ならではの理由も見られた。

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