ケバブ屋の「トルコ風ピザ」を頼む時は油断禁物! メニュー写真よりデカい可能性アリ

2024年6月14日(金)14時0分 ロケットニュース24

飲食店に入ったら、軽い気持ちで何でも頼みたい。それほど知らないものでも ためらうことなくオーダーできれば、ちょっとカッコいいじゃない? 「通」っぽいというか。

しかし、そのノリで私(佐藤)は先日、インドのクレープ「ドーサ」を注文してしまい、図らずも大食いするハメになった。

反省を踏まえて、今度はトルコ料理のお店に行ったのだが……軽い気持ちで「ピデ」を頼んだところ危うく同じ過ちを繰り返しそうになった。油断するな、メニュー写真よりデカイぞ。

・ピデとラフマジュンを頼みそうに…
今回訪ねたのは、東京・阿佐ヶ谷のトルコ料理店「エフェケバブ」である。一見、どこの街にでもありそうなケバブ屋さんなのだが、ここ数年前に大久保公園で開催されていた「ケバブグランプリ」で3連覇を果たしている。

そういえばあのイベント、もうやんないのかな〜。私も1度行った覚えがある。あちこちで肉がグルグル回ってて楽しかったのに……。

そんなケバブ以外にも、こちらでは「ピデ」と「ラフマジュン」といったメニューも提供している。これらは他のケバブ屋であまり見ることがないかもしれない。

ピデは「トルコ風ピザ」とも呼ばれており、歴史が古いことからイタリアのピザの原型とも言われている。そういえば、私の数少ない海外遠征のなかでも、トルコで食べたピデは鮮明に記憶に残っているなあ。

そのピデを食べたいけど、ラフマジュンも食べたい。いっそのことどっちも食べてしまおうか?

よし、2つ行こう! そう決断しようとしたところ、心の声が!?

……いや待て、両方頼むべきではない! イオンモール多摩平の森で軽い気持ちでドーサを頼んだ時のことを忘れたのか? 目算を誤ってドーサとビリヤニで腹がパンパンになったじゃないか』

『多少のデカ盛りなら無理して食えなくもないが、佐藤よ、お前はもう自分で思っているほど若くないぞ……

たしかに、私はもう老いている。認めたくはないが「やればできる」で押し通せない、それが50歳だ。それが初老だ。ってことで、挽肉の「クイマルピデ」(税込1000円)だけにとどめることにした。危ない、また同じ過ちを繰り返すところだった……

・「サクサク」を具現化
オーダーから約15分を経て、ジンジャーエール(税込200円)とピデが出てきた。見た瞬間に、一緒にラフマジュンを頼まなくてよかったと思った。

私のスマホ(iPhone SE)と並べるとご覧のありさま。カットした1片の縦幅がスマホを超えているじゃないか。ピデってこんなにデカかったっけ? 少なくとも表のメニュー写真よりデカいぞ。

2015年、トルコ訪問時に食べたピデはもっとほっそりしていたような〜……。それから生地はもうちょっと肉厚でパンぽかった気もする。

とはいえ、トルコといっても広い。地域によって違いもあるだろうし、どんな料理だって全部が全部同じ形とは限らない。日本だって、うどんやそばなどは地域によって違いがあるしね。ここはここのピデということだろう、うん。

さて、実際に食べてみると、すべてがサクサク。「サクサク」という擬音を具現化したら、こうなった。ってくらいサクサクだ。「クリスピー」とはこのピデのためにある言葉ではないのか? そう思わずにいられないほど、サクサククリスピーである。

この食感に合う食材を私は瞬時に思い付いた。それはチーズ、とろ〜りとろけるチーズは絶対に相性バッチリのはず。

したがって、注文すべきだったのはクイマルピデではなく、チーズたっぷりの「カシャルピデ」(税込950円)だったようである。仕方ない、次は絶対にそっちだ。

とはいえ、これも十分に美味しい。サクサクを具現化した食感は、食事としてもおやつとしても、またツマミでも楽しめる味である。

トルコ料理といばケバブの印象がとても強いが、ピデもラフマジュンももっと知られるべき。むしろケバブをしのぐ美味しさであると私は訴えたい。いまだこの2つを知らない人は、機会があればトライして欲しい。そしてピデの食べられるお店がもっと増えることを願うばかりである

・今回訪問した店舗の情報
店名 エフェケバブ 阿佐ヶ谷南支店
住所 東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-36-5 阿佐ヶ谷パールセンター内
時間 10:00〜20:00

参考リンク:エフェケバブ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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