定年後は自宅を売って子供と同居、この理想実現は難しい

6月14日(木)16時0分 NEWSポストセブン

老後はどこに住むのが良いのか

写真を拡大

 定年後の引っ越し、住み替えには大きく分けて3つのパターンがある。「郊外の戸建て」から「都会のマンション」に引っ越すか、逆に「都会のマンション」を離れて「田舎暮らし」を始めるか。


 そして、もう一つは「子供との同居」だ。同居まではいかなくても、子供と“スープの冷めない距離”に住むことを考えている人は少なくないだろう。


「おい、東京に家を買うぞ。一緒に住まないか」


 Aさん(50歳)が九州で年金生活を送っていた父からそう言われたのは10年前、父が68歳の時だった。


 両親は自宅と祖父から相続した故郷の土地を売り、東京の郊外に一戸建てを購入。Aさん家族と同居を始め、小学生だった息子も祖父母になついた。そして昨年母が亡くなり、父も78歳で他界。Aさんは両親を自宅で看取ることができ、「あの時の選択は間違いではなかった」と満足している。


「同居」がうまくいった理想的なケースだろう。定年後は自宅を売って子供と同居を──そう考えている人は多いが、実際はタイミングが難しいという。ファイナンシャルプランナーの小谷晴美氏が語る。


「生活の基盤が固まった後に同居となると衝突が大きくなります。掃除や茶碗の置き方一つまでやり方が違う。孫にしても、親と話すのも嫌がる中学・高校生の思春期になって祖父母と同居してもなつかない。『かえって孤独感を感じる』という悩みを聞くこともあります」


 それなら、「近所に引っ越す」という選択がある。


「同じマンションの違うフロアなど近所に住むのもいいでしょう。互いに適度な距離感を保つことで、新しい関係を築くことができます。近所であれば、食事の世話や介護が必要になった時も対処しやすい」(同前)


※週刊ポスト2018年6月22日号

NEWSポストセブン

「子供」をもっと詳しく

「子供」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ