インクのように真っ黒! 衝撃ビジュアル「のりクロ黒カレー」、味は意外と本格派
2019年6月15日(土)12時0分 Jタウンネット
これまで様々な「変わり種」のレトルトカレーを紹介してきたJタウンネット編集部。その中でもとくに、真っ青に染まった「ネモフィラカレー」は編集部員たちに衝撃を与えた。
この時、女性記者がある提案をした。
「カレーのカラーチャートみたいなのがあれば面白いですね」
そこで筆者は決心した。味は度外視して、全国の様々な色のカレーにトライしていこう——そこで今回は福岡からやってきた「のりクロ黒カレー」を取り上げる。
海苔とカレーの斬新な組み合わせは何を生み出すのか。有明海に思いを馳せながら食べてみた。
心地よい辛さに涙する美味さ
「のりクロ」という海苔と柚子胡椒、お酢をブレンドしたペーストとカレーのコラボ商品。筆者も以前にこのペーストを土産にもらい食べた経験がある。ご飯に留まらず、やきとりにもマッチ。使い勝手の良さと絶妙な辛さは記憶に残っている。
しかし、ご飯とやきとりもタレなどは何もつけていない状態で試した。のりクロを付ければかなりしっかりした味付けになるのだが、それとカレーを混ぜ合わせる。
全く予想がつかない上に、のりクロの良さが活きるのか心配になった。
カレーに納豆を混ぜる文化はあっても海苔は聞いたことがない。左上の「有明産 海苔使用」の文字がかえって不安に感じてしまう。
原材料名にはカレールーのほかに「海苔の佃煮」とある。同じ欄に記載されることのない2つ。有明海にいるときはこんな使われ方をするとは海苔も思っていなかったはずだ。
パッケージを開けて容器に移す。まだ熱を入れていない段階では、海苔の佃煮の香りが強い。カレーの香りは一切なく、この時点ではかなり和風な味付けを予想した。
しかし、電子レンジで加熱を始めると徐々にカレーの主張が始まる。最初は強かった海苔の佃煮の香りもカレーに押されてか、加熱が終わる頃にはほとんどしなくなってしまった。
黒い、黒すぎる——白い使い捨てのカレー皿に入れるとルーとの境界線がくっきり。まるで墨汁を垂らしたかのようだ。
この黒さは山本耀司さんも驚いてしまうかもしれない。
目を凝らすと海苔の緑が少し見える。ご飯にルーを擦り付けるとよりはっきりする。あまりの黒さに忘れかけていたが、海苔はしっかりと生きている。
さて、肝心要の味はどうなのか。色だけで満足してしまったが、食べなければ完結しないのだ。
ご飯と共に口に入れる。思ったより海苔の風味が強くない。レトロな喫茶店で出てくる苦味の効いた大人のカレーに味が近い。
のりクロとカレーのコラボだけあって味付けの濃さは一級品。ルーだけで食べ続けるのが難しそう。筆者はこれを見越してご飯を多めに用意していたが、正解だったようだ。
食べて少し経つとピリッとした軽いながらもパンチの効いた辛さがやってくる。濃厚さと辛さの2つを短時間に楽しめた。
Jタウンネット編集部内での評判も上々だ。
紅一点のS記者は最初こそ「ヘ〇ロみたい」と見た目で躊躇していたが、食べると一転し、
「美味しいです。後を引く辛さが良いですね」
と絶賛した。
S編集長も見た目に抵抗があったようだが、
「美味い。本格的だし、酸味が良い感じに効いている。今までのレトルトカレーで一番じゃない?」
とこちらも高評価。ナンバーワンとまで言わしめた。
今回はカレーライスとしていただいたが、パッケージ裏を見るとのりクロ同様に様々な使い方ができるそう。ちょっと辛さの効いたハンバーグなんてオシャレな料理にも出来そうだ。
2度訪れる美味しさがクセになるのりクロ黒カレー。楽しみ方も様々なため、購入するときは3箱ほど必要かもしれない。