「少年犯罪の背景の理解に役立つ」 元少年A「絶歌」出版社が「出版継続」を表明

6月17日(水)18時20分 弁護士ドットコム

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1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件の加害者の男性(32)による手記「絶歌」が出版され、物議を醸している。事前に遺族に連絡しないで出版したことなどに対して批判があいついでいることを受け、出版元の太田出版は6月17日、岡聡社長の声明をウェブサイトで発表した(http://www.ohtabooks.com/press/2015/06/17104800.html)。同書出版の意義を説明しながら、出版を継続する意向を表明した。



「絶歌」の出版をめぐっては、6月10日の発売直後から大きな波紋が広がっている。当時11歳の息子を殺害された土師守さんは同日に「少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしい」というコメントを発表。さらに、土師さんは太田出版に対して抗議文を送付した。



●「決して本人の弁解の書ではありません」


岡社長の声明のタイトルは「『絶歌』の出版について」。同書の発売以降、多くの批判を受けていると認めたうえで、同書について「決して本人の弁解の書ではありません。いわんや猟奇殺人を再現したり、忌まわしい事件への興味をかき立てることを目的にしたものではありません」と説明した。



また、「本書の出版がご遺族の方々にとって突然のことであったため、あの事件をようやく忘れようとしているご遺族の心を乱すものであるとしてご批判を受けています。そのことは重く受け止めています」としながらも、「出版を継続し、本書の内容が多くの方に読まれることにより、少年犯罪発生の背景を理解することに役立つと確信しております」と、出版を続ける意向を示した。



このような声明を受けて、ネット上では「そんなに社会的意義があるなら、なぜ事前に遺族に伝えなかったのか」「社会的意義をかかげるのであれば、社会的責任もちゃんと負ってほしい。社会的意義は責任を負わなくてもいいという免罪符ではないよ」といった声があがっている。


(弁護士ドットコムニュース)

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