堀江貴文氏×ウシジマくん作者が語る「ヤクザと有名人」

6月19日(水)7時0分 NEWSポストセブン

堀江貴文氏が『闇金ウシジマくん』作者の真鍋昌平氏に話を聞いた

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 お笑い芸人たちの反社会勢力への「闇営業」問題が世間を騒がせている。先日、15年にわたる長期連載に幕を下ろしたマンガ『闇金ウシジマくん』は、反社会勢力の舞台裏をリアルに描いた作品として人気を集めたが、作者の真鍋昌平氏はそうした情報をどのように収集してきたのか。同作の大ファンであるホリエモンこと堀江貴文氏が聞く。


 * * *

堀江貴文(以下、堀江):普段から真鍋さんは、本当によくいろんな方を取材されていますよね。反社会的な人とかを取材することもあるじゃないですか? あれ、怖くないんですか?


真鍋昌平(以下、真鍋):紹介者の方が偉い人だと、意外と大丈夫だったりするんですよ。立場が下の人からその人よりも立場が上の人を紹介されると、大変な思いをするんですが、組織の上の方にいる方から紹介してもらうと、みんな紹介者の方の顔を立てるので、丁寧に接してくれますよ。


堀江:なるほどー! どうやってそんな目上の人を紹介してもらうんですか?


真鍋:そういうジャンルに強いライターさんとか、ちょっとグレーな仕事をしている人に教えてもらいます。「おもしろい人を取材したい」というと、「こういう人がいますけど、会いますか?」と言われて、引き合わせてもらう感じですね。


堀江:僕もそういう人たちに絡まれやすいタイプなんです。あと、僕の場合は、そういう人たちと一緒にいると、すぐに『週刊文春』とかに書かれちゃいますからね。「ホリエモン 黒い交際」とか「夜は黒い多動力」とかね(笑)。だからかたくなに、関係は作らないようにしているんですけど。


真鍋:アハハ、どんな多動力ですか。


堀江:『ウシジマくん』は本当に細かいところまでリアルに表現されてますけど、どうやって仲良くなって、話を聞きだすんですか?


真鍋:とにかく時間をかけるようにしています。最初からいきなり聞いても、建前しか言ってくれないので。ゆっくりゆっくり時間をかけると、だんだんいろんなことを教えてくれるようになります。


堀江:そういう人たちとお付き合いしてて、お金の要求されたり、怪しい誘いをされたりすることはないんですか?


真鍋:仮に「一緒に事業をやろう」とか言われても、僕はそういう商売的なものは一切やらないので。あと、基本は取材費も払ってないんです。そもそも受け取らない人が多いですから。顔が売れている有名な人ほど、そういうグレーゾーンなところで働いている業界の人たちとの付き合いを避けるようになるじゃないですか。でも、僕の場合は漫画家で、顔を出してないので、一緒にいても周囲の目を気にしなくていい。だから、話しやすいんでしょうね。その結果、取材を続けられている部分はあると思います。


 あとは、作品のおかげで名前が売れているので、ある意味、パンダ的な扱いをされているところもあるかもしれません。「こいつ、連れてきたぞー」と。


◆某有名暴力団の偉い人に再会した場所


堀江:それはおもしろい視点ですね。例えば昭和の時代だったら、大物演歌歌手はほぼ100%ヤクザとつながりがあったわけじゃないですか。でも、当時はそれもパトロンとしてお金があるから、容認されていたわけですよね。そして、ヤクザからすると、「芸能人を連れてきたぞ」と自慢できると。


 ただ、いまは世の中が変わって、芸能人もヤクザの人たちとの付き合いがあると100%アウトになってしまうから、付き合いを切るようになってますよね。


真鍋:写真とかが出ちゃうと、いろいろ大変ですもんね。


堀江:僕も以前、名古屋駅で新幹線を乗り換えていたら、名古屋のチンピラ風の人が「握手してください」と声をかけてきて。普段、僕は1人だと声をかけられるので、いつも外出するときは2人以上にするようにしてるんです。でも、そのときはたまたま1人で。


 内心、めんどうくさいな……と思いつつ、握手してたら、その人が「ボスを連れてきます!」と言って、本当にボスを連れてきてしまって。そしたら、某有名暴力団の偉い人だったんですよ。そしたら、その人が「なにか困ったことがあったら、言ってくれ。これから、東京に行くから」と。それを聞いて、「絶対相談したくないよ!」と思ってたんですが、半年後くらいに某格闘技イベント観に行って、格闘技プロモーターのとある有名人に挨拶に行ったら、その場にいたんです……。


真鍋:うわぁ、すごいですね!!


堀江:格闘技業界も、そっち系の人たちとのつながりはバリバリありますからね。でも、ヤクザの人たちは、どうしてそうやって僕とかに話しかけてくるんだろうってっ思ってたんですけど、いまの話を聞いて納得しました。基本的に、彼らは寂しいんですね。


真鍋:そう思いますね。ヤクザの人たちは、人権的に見て、すごくひどい扱いを受けるケースも多いみたいです。たとえば、自分の名義で部屋を借りられないとか、電話を契約できないとか。ヤクザを弁護している先生とかにもお話を伺ったことがあるんですが、弁護士の視点から見ても「ちょっと度が過ぎているんじゃないか」という意見もよく聞きます。世間の風当たりが、強すぎるんじゃないか……と。


堀江:だから、ちょっとでも誰かと接点ができると、ぐいぐい来るんですね。


※堀江貴文著『ウシジマくんvs.ホリエモン カネに洗脳されるな!』(小学館文庫)より抜粋

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