猫耳にダチョウの脚、お腹に袋...科学的に完璧な人間の体を持つ「アリス2.0」が悪夢しかない(英研究)

6月20日(水)16時30分 カラパイア

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 科学が考える完璧な体とはこういうものらしい。
 
 我々の体にはいくつもの欠陥がある。腰痛に悩まされ、喉がつまり、皮膚は荒れ、耳は聞こえなくなる……我々は控えめに言っても不完全だ。

 では完璧な体とはどのようなものだろうか? 英バーミンガム大学のアリス・ロバーツ教授は、21世紀の暮らしにぴったりな体を考案するために科学的実験を行なってきた。

 そうして生まれた「アリス2.0」は、他の動物の便利な特徴をヒントにロバーツ教授自身の体を作り替えたものだ。



Should evolution have created this as the perfect human body?

 アーティストや彫刻家の助けを借りて理想のボディを完成させたものの、その奇妙な姿を目にしたロバーツ教授は悲鳴を上げたという。

・肌の色が変化

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image credit:youtube

その皮膚の色は、白から褐色へ、あるいはその逆へと一瞬で変化させられる。これは冬に皮膚の色を薄くして十分なビタミンDを確保する一方で、夏には紫外線によるダメージを防ぐためのものだ。


・有袋類の袋

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 「赤ちゃんの大きな頭のおかげで、出産は骨の折れるものになることがあります。でも有袋類から進化したとしたらどうでしょう? カンガルーのようにちっちゃな子を産んで、ちゃんと大きくなるまで袋の中で育てるのです」とロバーツ教授

・ダチョウの脚

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 「類人猿の脚には素晴らしい汎用性があります。歩いたり、走ったり、木登りだってできます。でも一度にあまりにも多くのことをやろうとすると、問題だらけになってしまいます。人間の膝は複雑で、さまざまな不具合を起こします。足の筋肉の量が減ったおかげで、移動が非効率的です」

 「私たちと同じ二足歩行をするダチョウからヒントを得ました。走ることがとても上手です。筋肉は胴体の中心に近いため、足が軽量化され、楽に移動できるようになります。大きな腱はショックアブソーバーとして機能します」

・猫の耳

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 「歳をとると高い周波数が聞き取れなくなります。これに対応するために、まず耳に入ってくる音を増幅する方法を考えました。大きな猫の耳なんて素敵でしょう」


・タコの目

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 「人間の目の進化は胎児の発達に記されており、網膜は”後ろ向き”です。光受容器が後ろにあり、神経繊維は前から始まり、通り抜ける場所で一点に収束し、目(視神経頭)を抜けなければなりません。このために盲点ができます。普段、盲点が意識されないのは、脳がそれに対応しているためです」

 「でももっときちんと回路をつないで、そもそも盲点などできないようにしたらどうでしょう? タコはそうしています。だから、その解剖学的構造を真似しました。また、さらに視力を上げるために、目を少し大きくしてみました」


・チンパンジーの脊椎

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 「人間の長く、柔軟な腰椎は多くの点で優れています。例えば、効率的な走りを助けます。でも欠陥もあります。腰椎には大きな負担がかかっており、椎間板の中心にある軟らかい髄核を保持する靭帯が乾いてしまうのです。そうなると髄核が押し出され、椎間板ヘルニアが神経を圧迫し、腰痛や坐骨神経痛を起こします」

 「自分もこの悩みを持っていますから、チンパンジー式の対処法をとりましょう。腰椎を5つから4つに減らして、骨盤の腸骨を頑丈にして、脊椎の安定を高めます。腰のくびれは失くなってしまいますが、生体力学的利点を考えればその価値があるでしょう」

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 これが現在の環境から導き出された科学的に見た完璧な体なのだという。なかなかの悪夢だ。マンアフターマンにどんどん近づいてるな。

References:youtube/ written by hiroching / edited by parumo

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