人間の意識は「脳内ブラックホール」を通じて異次元に存在している!? 大学教授「意識=波動であり、脳=粒子」

6月20日(水)7時0分 tocana

※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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 AI(人工知能)の驚異的な進歩の前に圧倒させられっぱなしの人類だが、このままのペースで進化し続けるとなると、いつかAIが“意識”を持つ日もやってくるのだろうか。しかし最新の研究ではAIが人間と同じような“意識”を持つことはないことを示唆している。なぜなら“意識”や“心”は肉体に属するものではなく、別次元の存在であるからだというのだが……。

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■脳科学における未解決問題「結びつけ問題」とは

 我々の五感はそれぞれの感覚器官を通じて物事を認識しているが、それを最終的には渾然一体となった総合的な体験として味わうことになる。例えばインドカレーを手づかみで食べている時には目も舌も鼻も指先もフルに使って料理を味わい、場合によっては店内に流れるエスニックな楽曲に耳を傾けながら“食べる”という体験を得る。

 しかし、機械がこうした統合的な体験を味わおうとするのはなかなか大変なことであることがわかる。カメラで視覚情報を得て、マイクで音を拾い、各種センサーで認識した匂いや味や触感といったバラバラの情報を最後に何らかの処理ですべて組み合わせなければならないからだ。そしてそれぞれの末端の回路は異なっているだけに、すべての知覚をぴったりと同期させるのもなかなか難しそうだ。

 そしてこれは脳科学における未解決問題のひとつである「結びつけ問題(Binding problem)」と呼ばれている。バラバラに知覚された情報を最後にどのようにして統合しているのかというメカニズムは、脳科学の分野においてもまだよくわかっていないのだ。

 脳科学的には説明が難しいこの結びつけ問題なのだが、我々の素朴な実感としてはある意味では自明のことかもしれない。それは我々に“意識”があるからだ。意識があるからこそ、ビジュアルや音声をバラバラに知覚するのではなく、一体になった情報として認識できるのである。ではこの意識は将来、AIなどが機能として持てる日が来るのだろうか。そしてそもそも、意識は物理的にどこに宿っているのだろうか。

■脳と意識は量子もつれの関係にある

 オランダ、フローニンゲン大学のダーク・マイヤー教授によれば、結びつけ問題は従来型のサイエンスでは解決することはできないという。なぜなら意識は肉体に宿っているのではなく、別次元にあるからだという。そしてこれを説明するのが量子論であり、具体的には量子もつれ(quantum entanglement)の現象である。

 量子もつれとは、何の媒介もなしに関連付けがついた2つの粒子の相関のことで、この2つの粒子は物理的にどんなに引き離しても遠隔作用が存在し、同時に情報を共有しているという現象である。情報が一方からもう一方へ瞬時に伝わるという表現すら不正確で、理論的にはどんなに離れていても“同時”に情報をシェアしているのである。もちろん一般的なサイエンスではこの現象を説明することはできない。

 量子論の不可解さを代表するもののひとつであるこの量子もつれだが、マイヤー教授によれば脳と意識がこの量子もつれの関係にあることを指摘している。そして意識は別次元の側にあるというのだ。

 五感を通じてもたらされた知覚にタイムラグがなく、リアルタイムで統合できるのも、脳と意識が量子もつれの関係にあるからだと説明できるということだ。つまり知覚情報が伝わるのではなく同時に共有されているのだ。

■脳にブラックホールがある?

 量子論のミステリアスさを体現しているもうひとつの現象に、有名な「二重スリット実験」で浮き彫りになった「粒子と波動の二重性(wave-particle duality)」がある。量子は粒子的な性質と波動的な性質の両方を兼ね備えており、例えば人間の“観測”によってその姿を変えるのだ。

 マイヤー教授によれば量子論における粒子と波動の二重性もまた脳と意識の関係を説明するものになるという。つまり意識=波動であり、脳=粒子であるということだ。そして脳と意識はまさに“ブラックホール”を通じてつながっていると解説している。

「意識とは特異性(ブラックホール)と脳内の空間との境界状態です。脳内にあるブラックホールの事象の地平面(event horizon)が脳と意識を隔てています」(ダーク・マイヤー教授)

 マイヤー教授によれば、脳を包むフィールドがブラックホールの事象の地平面の役割を果たしており、そこにホログラム状の意識を生成させているという。意識は脳内では2次元の存在であり同時に4次元空間(3次元+時間ではない)にあるというのだ。

 このマイヤー教授の学説を紹介した超科学系サイト「Up Lift」の記事では、かつてスチュワート・ハメロフ氏とロジャー・ペンローズ氏が提唱した統合客観収縮理論(Orchestrated Objective Reduction Theory、Orch-OR Theory)についても触れている。

 昨年にトカナでも紹介したが、この統合客観収縮理論とは、脳神経細胞内のマイクロチューブル(微小管)で量子的現象が起きており、それが意識の源になっているとする説である。確かにマイヤー教授の学説にも通じるものがあるだろう。

 我々の意識が量子論の分野に属する現象だとすれば興味深い限りだが、これはまた数々のいわゆる超能力(超感覚的知覚)を解明する糸口にもなるかもしれない。今後もさらに深まっていってほしい研究分野のひとつだ。
(文=仲田しんじ)

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