高価格だが満足度が高い「インプラント」4つの注意点

6月21日(金)16時0分 NEWSポストセブン

入れ歯か、ブリッジか、インプラントか…

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 虫歯や歯周病で歯を抜かなくてはならない時、「強く噛める」「天然歯に見える」などの理由で、費用が高額になるにもかかわらず人気が高い「インプラント」。人気が高いからといって、どんな人にも向いている治療なのかは注意して選択しなくてはならない。『やってはいけない歯科治療』著者の岩澤倫彦氏が、「インプラント」治療の注意点をリポートする。


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 国民生活センターの調査で、患者の8割以上が満足していると答えたのがインプラントだ。


 費用は25万〜70万円と「ブリッジ」や「部分入れ歯」など他の抜歯後の治療に比べてダントツに高く、治療期間も半年以上と長い。それでも、患者の満足度が高いのは「よく噛める」からだ。


 ただし、インプラントはすべての人に最善の治療とは限らない。また、「痛み」「痺れ」などの後遺症や、「手術後の動揺、脱落」などのトラブルもある。


 インプラント治療の先駆者として歯科医を指導する、小宮山彌太郎氏(ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター院長)にポイントを聞いた。


【注意点(1)手術前に「別の歯科医」の話も聞く】


 手術を決める前に、まずセカンドオピニオンやサードオピニオンを受けて、慎重に検討する。インプラントは一刻を争う治療ではない。手術を急かすようなことがあれば、罠と疑うべき。


【注意点(2)治療期間が短いとリスクは大きくなる】


“インプラント手術後、すぐに人工歯を装着可能”とアピールするクリニックが増えている。表面加工を施したインプラント(人工歯根)は、早く顎の骨と結合するようになった。


 ただし、このタイプは感染を起こしてインプラント周囲炎になるリスクもある。最悪の場合、インプラントは撤去となるので、短い治療期間が本当にメリットなのか、考える必要がある。


【注意点(3)手術前の「患者の努力」も必要】


 口腔内の状態を改善してから手術を行なうことも重要。日常の歯磨きを見直し、歯周病の最大のリスクである喫煙を止めるなど、患者自身の努力も必要となる。


 これを怠ると、手術が無駄になる場合もある。


【注意点(4)手術後の定期的なメンテナンスは必須】


 インプラントを長く使用するには、専門の歯科医による定期的なメンテナンスが絶対に欠かせない。口腔内の清掃だけでなく、トラブルを早期に発見できる場合もあるからだ。


 国民生活センターによると、インプラント手術後、4割弱が定期的なメンテナンスを受けていなかった。


※週刊ポスト2019年6月28日号

NEWSポストセブン

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