讃岐うどんと武蔵野うどんのいいとこどり!? 東京・池袋『肉汁うどん 奥村』の「ハイブリッドうどん」が旨い理由

2024年6月22日(土)10時50分 食楽web


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●讃岐うどんと武蔵野うどんのいいとこどり!? 池袋の人気店『肉汁うどん 奥村』の「ハイブリッドうどん」とは?

「ハイブリッド(HV)」といえば、エンジンとモーターの両方を備えた“HV車”や、在宅と出勤の両方を採り入れた“HV勤務”など、複数の方式を組み合わせることを指す言葉ですが、うどん界においても、このハイブリッド方式を採用する店があります。

 うどんといえば、その形状や味わいはもちろん、食感や喉ごしなどがエリアごとに異なるのは周知の通り。有名なところでいえば、讃岐、稲庭、伊勢、水沢などなど、いろいろありますよね。

 今回ご紹介する東京・池袋の『肉汁うどん 奥村』は、なんでも讃岐うどんと武蔵野うどんの良いとこどりをしたハイブリッドうどんだというのです。この情報を教えてくれたのは、筆者の知人で、うどんを愛してやまず、週に2度は都内のうどんを食べ歩いている食いしん坊です。


池袋駅西口から徒歩約5分の場所にある『肉汁うどん 奥村』

 筆者は讃岐うどんと武蔵野うどんの違いを明確に言い表すことはできませんが、その知人によれば、「店によって個性は異なるものの、大きく言えば讃岐うどんは色白で、しなやかで喉越しがよい。武蔵野は色黒く太く、荒々しくて、噛みごたえがある。どちらも噛むとコシがあってモチモチしている」んだとか。

 わかるような、わからないような感じですが……気になることは確かです。というわけで某日、そのハイブリッドうどんを食べに、池袋に行ってみることにしました。

ハイブリッドというより味のバリエ豊富な進化型うどん


『肉汁うどん 奥村』の「肉汁うどん」(880円)

『肉汁うどん 奥村』は、池袋駅の西口を出たところにある、飲食店が密集するエリアにありました。最近増えているガチ中華系のレストランや、タイ、ベトナム、ミャンマーなどのエスニック店もひしめく、ちょっとエキゾチックな雰囲気の場所です。


『肉汁うどん 奥村』の看板メニュー

『肉汁うどん 奥村』はカウンター席のみですが、外に小さなテーブル席もあります。まずは入口の券売機で購入。今回は店名にもなっている看板商品「肉汁うどん」(並・880円)を食べることにしました。

 空いている席に座り、食券を従業員の方に渡します。場所柄か、厨房では外国人スタッフが忙しそうに立ち働いています。日本の食文化もワールドワイドになったなぁと感慨にふけりつつ、卓上を見てみると、調味料の種類がめちゃくちゃ多いことに気づきました。


カウンターに置かれた調味料たち

 その調味料とは、(1)玉ねぎ、(2)油七味、(3)豆チ胡椒、(4)すりごま、(5)煮干し酢、(6)紅腐乳(べにふにゅう)、(7)かえし、(8)スパイス魚粉、(9)にんにくラー油、(10)バジル生姜の10種類。調味料といっても、けっこう変わり種が多い印象です。

 というわけで注文した「肉汁うどん」(並盛・880円)が登場しました。


「肉汁うどん」並盛り880円

 さて、讃岐うどんと武蔵野うどんのハイブリッドうどんなるその麺を確認です。目を引くのがペロンと載った1枚の幅広麺。これはうどんを切った時の端部分でしょう。本格的な手打ちだとわかります。

 その下には太すぎず、中太タイプのうどんが鎮座。みずみずしくて、ツヤツヤと輝いています。見た目だけでいえば、無骨な武蔵野うどんというより、讃岐うどん寄りでしょうか。


肉汁には、豚バラ肉やナス、長ネギといった具材もたっぷり入っています

 そして肉汁には、大ぶりの豚バラ肉、ナス、長ネギ、油揚げといった具材がたっぷり。お出汁の香り・旨さと肉脂の甘み・コクが渾然一体となった、旨みたっぷりの甘辛醤油味。つるりとしたうどんですが、つゆをしっかり絡め取ってくれます。噛むとしっかりしたコシともちもち感で、噛むと甘辛いお出汁がじわりを染み出します。


しっかりしたコシともちもち感があるうどん

 もはや、讃岐か武蔵野かはどうでも良くなってきて、ひたすら美味しい肉汁うどんなのです。具材も多く、ガッツリ食べ応えもある。これはイイ!

 しかも、前述した10種類の調味料等を使って味変すると、さらにとてつもなくウマく、楽しくなるのです。

 例えば、肉汁に角切りの刻み玉ねぎを入れると「八王子ラーメン」風に。シャキシャキした玉ねぎの食感、そしてほんのりとした苦味。これが甘辛いうどんの味わいをギュッと引き締めてくれます。ここに煮干し酢をたらすとすっきりした味わいになり、後を引く。


肉汁に刻み玉ねぎを入れるとさらに美味しい。

 また、うどんの方に「バジル生姜」を絡めてみると、パスタ風になります。今回は冷やしうどんにしたので、冷製バジルパスタならぬ冷製バジルうどんに。

 さらに、うどんに紅腐乳(べにふにゅう)や豆チ胡椒、ニンニクラー油などを加えてみると、本格的な中国料理の味に変身する……といった具合。

 このように10種類の調味料をあれこれ使い、うどんに混ぜて “まぜうどん”にしてみると、肉汁うどんとはまったく別の味わいが生まれるのです。この新鮮な味わいが面白くて、何より美味しいのです。


刻み玉ねぎ、バジル生姜、紅腐乳(べにふにゅう)をうどんに入れてみました

 これらの調味料を駆使することで、ここの「肉汁うどん」は1杯で美味しさが無限大に広がるのです。もはやハイブリッド以上の進化型うどんに出会った気がしてなりません。

 さすがは池袋の注目エリア。“ガチチャイナタウン”と呼ばれるだけあって、日本のうどん文化も異国のテイストが加わって、なにかまったく新しい食べ物に進化していく予感がしました。

●SHOP INFO

店名:肉汁うどん 奥村

住:東京都豊島区池袋1-1−3
営:11:00〜21:30
休:無休

(撮影・文◎土原亜子)

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