マッチングアプリで「恋活」に向いている人、不向きな人。「お見合いは恋にはならない」と絶望した人も

6月23日(水)22時5分 All About

マッチングアプリで恋活、婚活は今や当然のことだという。ところが「やっぱりお見合いは恋にはならない」と絶望的になっている女性もいる。

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今や当たり前だけど……アプリで恋活

マッチングアプリで恋活、婚活は今や当然のことだという。今まで否定的だった人も「このコロナ禍では出会いがない」とばかりにマッチングアプリをいじる日々だ。ところが「やっぱりお見合いは恋にはならない」と絶望的になっている女性もいる。

友だちに聞いたアプリを入れたものの

コロナ禍直前に、3年つきあっていた彼と別れたユウカさん(30歳)。こんなことなら別れずに結婚してしまえばよかったと思いながらも、「でもあの彼とは価値観が違い過ぎて、もう一緒にはやっていけなかった。だから別れたんだ」と自分に言い聞かせていた。
コロナ禍においては在宅ワークが増え、出社は月に1回程度。電話で友だちや実家の親と話すことはあっても、めったに人と会うことはなくなった。
「家にひとりでいると、ときどきわーっと叫びたくなることもあります。寂しいですしね。友だちに相談したら『マッチングアプリやればいいのに』って。彼女はそれで恋愛相手を見つけたというんですよ。私はどこか抵抗があってやっていなかったんですが、今はリアルな合コンもできないし、試してみようかという気になりました」
今年の2月に初めてアプリを導入、プロフィールを公開した。アクセスしてきた5人ほどの男性とメッセージのやりとりをすること1ヶ月。
「プロフィールでは丁寧でも、メッセージのやりとりをすると急に“オレの女”扱いする人もいるし、いろいろな人がいるなあと思いました。失礼ながらすぐにふるいにかけて、3人に絞りこみました。それからは友人のアドバイスに従って、少しずつ自分を開示していったんです」
毎日のようにやりとりしていると、お互いに気を許す瞬間がわかる。それからは自分の心の深い部分を話してみたり、「人生について」語り合ったりもするようになる。そしてユウカさんは「この人がいちばん」と決めた人に会ってみた。
「それまで1ヶ月、毎日やりとりをしていたので、初対面だとは思えませんでした。彼は2歳年上のサラリーマン。つきあっていた彼女と、コロナ禍でいろいろ価値観の違いが見えてきて別れてしまったのだそうです。『彼女の政府批判が激しかったので、それにもついていけなかった』と彼は言っていました。まあ、コロナ対策、オリパラのことなど批判的な人はたくさんいますからね」
本当はユウカさんも批判派なのだが、それについては彼とは話をすることを避けたという。

ただの友だち感覚に

それからふたりは週に1度くらい、会うようになった。ふたりとも一人暮らしだが、3駅くらいしか離れていないので、自然と会う回数も増えていく。
「ただ、いつまでたっても友だち感覚が抜けないんです。会って話しているのは楽しいけど、この関係がどう発展するのか自分の気持ちが見えない。彼のことは嫌いじゃないし、友だちとしてはつきあいやすいけど、恋をしているかと言われるとドキドキもわくわくもないんですよね。それ以前に心の深い部分を知ってしまったから」
恋のときめきは、「未知」からくるものなのかもしれない。実際に会わないまま、人生についての深い話までしてしまったら、そこから「わくわくするような恋」は始まらないだろう。
未知が興味を生み、興味が関心を募らせる。恋は錯覚と思い込みの産物でもあるから、自らの気持ちが舞い上がっていくように、人は無意識に恋への道をひた走ろうとするのではないだろうか。理性が勝つと、恋の渦中には入っていけない可能性が高まりそうだ。
ユウカさんは結局、その彼と会い続ける意味を見いだせなくなった。彼に率直にそのことも言ってみた。
「そうしたら彼が、そういう感情的な恋を求めているならむずかしいよねって。淡々と言われてしまいました。私、『そんなこと言わずに、ここからがスタートだよ、つきあおうよ』と情熱的に言ってほしかったんですよね、きっと。好きになる、恋をするのは理性じゃないという思いがあるんですが、彼はせっかく効率よく気の合う相手を見つけたのだから、つきあっていけばいいだけのことと考えている。その中で心が動かされることもあるはずだって。彼の言うこと、本当に正論なんです。わかってはいるけど、それでもやはり私は、そういう考え方についていけなかった」
マッチングアプリで恋をすることには向き不向きがあるのかもしれない。効率よく気の合う相手を探すという彼の言葉がすべてを物語っている。「ドラマティックな恋」より「気の合う相手との出会い」が今は主流となっているのではないだろうか。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

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