ラーメンが座席まで飛んでくる!? 大宮のハイテクすぎるラーメン屋に行ってみた

2019年6月23日(日)11時0分 Jタウンネット

突然だがみなさんはラーメン屋に行ったとき、どのようにラーメンを注文するだろうか。席について注文、あるいは食券を渡して店員がラーメンを運んでくるのを待つ... 多くの店がこのようなスタイルかと思われる。


しかし、「ラーメン凪 大宮東口店」は違う。回転ずしのようなレールに乗って、ラーメンが「飛んでくる」というのだ。


席には「ラーメンの飛行ルートに荷物を置かないでください」との注意書き。ハイテクと言っていいのか分からないが、これまでにないラーメンの運び方だ。


聞くところによると大宮東口店は運び方だけでなく、注文方法・店の作りも独特だという。「ラーメンが飛行する様をこの目で見たい...」そう思った筆者はさっそく、大宮まで足を運んだ。


「美味しい水システム」も


訪れたのは日曜日の午後。15時を過ぎていたにもかかわらず客は次々と入れ替わり、子連れも見られる。テーブル席はなく、カウンターが19席のみだ。


店に入ったところでメニューを選ぶ。筆者が選んだのは一番オーソドックスそうな「煮干ラーメン」。お金をいれると出てくるのは食券ではなくQRコードだ。この時点で、注文はまだされていない。


席についたところで注文する。コードをかざすと読み取ってくれるはずだが、信じられないほど不器用な筆者。5分ほど格闘したが読み込みができず、恥ずかしながら「呼出」ボタンで店員に来てもらった。読み込み枠に合わせるよりも、少し遠ざけた方が良かったみたいだ。せっかく来たのに無念...。


コードを読み込むと、麺の固さ、辛さ、スープの濃さなどを選ぶ画面に切り替わる。これなら店員にあれやこれやと言わなくても、好きなようにカスタマイズできる。今回は何も変えず、そのまま注文してみることにした。


席にはQRコードを読み取る画面と、蛇口が備え付けられている。店内を見渡すと天井に「ラーメン専用美味しい水システム『ひえひえ君』」と書かれた看板があり、どうやら飲める水らしい。ピッチャーと違って水の減りを気にせず飲めるのが良い所だ。


それにしても天井近くに並べられた、謎のダルマたちが気になる...。


ラーメンを待っている間、「ゴーッ」という微かな音とともに、目の前をラーメンが横切っていった。不意打ちで思わず身を引いてしまった筆者だが、これがこの店の名物「空飛ぶラーメン」だ。しばらくすると注文画面から「まもなくラーメンが来ます」という旨のアナウンス。電車みたい... そう思っていると筆者の席にラーメンが到着した。


煮干ラーメンは太麺で食べごたえがあり、どす黒いスープは濃厚な煮干風味。さっぱりしたローストポークがよくマッチしている。最初の設定どおり「半辛」にしてみたが、辛いのが苦手な筆者にはちょっと辛いかなという印象。苦手な人は「無し」の方が良いかもしれない。個人的には1杯で12分目くらいの満腹感が得られた。


「社長が面白いことが好き」


「ラーメン凪」は池袋や下北沢などにも展開しているが、「空飛ぶラーメン」をやっているのは2019年6月17日時点で大宮東口店と福岡空港店だけだという。なぜこうも盛り沢山なのか、店を展開する「凪スピリッツ」の広報担当に聞いてみると、


「社長が面白いことが好きで、お客さんには食べる前にもほかのサービスで喜んでもらおうということでやっています」



とのことだ。


たしかにラーメンを待っている間は、周りのものに気を取られて退屈する暇がなかった。「ひえひえ君」(蛇口)などは店員の手間を削減する効果もありそうだが、担当者は「それもある」としつつ客に喜んでもらうことが第一の理由だと話していた。


ちなみに食べ終わった後のラーメンは、カウンターに置いたままで構わないとのこと。これは「店員が回収しに来ます」とのことだった


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