目を疑わざるを得ない... インパクト絶大の「ちんちん山児童遊園」、その名付けの背景とは

2022年6月23日(木)8時0分 Jタウンネット

東京都北区に「名前のインパクトが強すぎる公園」があるらしい。

Jタウンネット記者はそんな噂を聞いた。何を隠そう、我々は変わった公園に目がない。

これまでも巨大な鬼の滑り台がある公園(子供達には怖すぎない...? 足立区の公園に大迫力の「巨大鬼」が存在する理由)や、象が連結した滑り台のある公園(どうしてこうなった 奇怪すぎる「象が連結した滑り台」の謎を追う)などを紹介してきた。というわけで2022年6月9日、「名前のインパクトが強すぎる公園」を訪れてみることに。

JR・東十条駅から徒歩約8分。南大橋という陸橋の下に、「それ」はあった。

大きな岩に刻まれた名前。それは——

「北区立ちんちん山児童遊園」

衝撃的な名前、その由来は...

おいおい、ちょっと待ってくれ。児童遊園なのに、なんてふしだらな!こんな名前が許されるなんて......。

困惑する筆者。しかし園内を散策すると、その名がつけられた歴史的背景が見えてきた。

園内に設置されている案内板に公園の名前の由来がしっかりと書かれていたのだ。

いわく、明治から昭和にかけて北区の周辺には多くの陸軍関連施設が点在し、これらの施設は「軍用鉄道」という専用の軌道で結ばれていた。

そして「北区立ちんちん山児童遊園」のあたりでは、板橋・十条・王子にある火薬製造工場同士を結ぶ軍用列車が「ちんちん」と音を鳴らしながら盛土の上を走っていたため、住民が盛土を「ちんちん山」と呼んでいたという。それが公園の名前として今も残っているのだ。

また、「ちんちん山」の下にはトンネルが通っていて、そのトンネルの一部が園内にモニュメントとして残っている。トンネルの上部にある、だんごを重ねたようなマークは当時の東京砲兵工廠のマークなんだとか。

「ちんちん山児童遊園」は、そんな歴史を知ることができる貴重な場所だったのだ。

心が汚れていたせいで、全く違う意味で捉えてしまった。恥ずかしい......。

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