ラーメン官僚のイチオシ! 台東区の新店『中華そば新』の至極の「らーめん」

6月24日(月)12時0分 食楽web

ラーメン官僚のイチオシ! 台東区の新店『中華そば新』の至極の「らーめん」
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新時代「令和」に相応しい店にする。強い想いを秘め紡ぐ、実直な1杯

 元号が「令和」に改まってから約3週間が経過した5月21日、台東区小島の地に1軒の新店が産声を上げた。それが、今回ご紹介する『中華そば新(※)』だ。

 同店のロケーションは、JR御徒町駅前から「春日通り」に沿って蔵前方面へと歩みを進めること10分強。最寄りは新御徒町駅(都営大江戸線、つくばエクスプレス)だが、台東区らしい下町情緒を堪能するため、あえて隣駅で下車し、のんびりとアクセスを試みるのもアリだろう。

 店主は、浅草を代表する人気店『与ろゐ屋』と、同じく浅草指折りの新進気鋭店『富士らーめん』で研鑽を重ね、満を持して独立を果たした実力派。
「長年、浅草でラーメンを作り続けていたので、台東区に愛着がありまして。お世話になった修業先にも恩義を感じており、独立した暁には、浅草の近くに店舗を構えたいと思っていました」。確かに、台東区小島であれば浅草エリアからも徒歩圏。3時間程度の時間があれば、散策を兼ねながら『与ろゐ屋』『富士らーめん』『中華そば新』の3軒を巡り歩くことも十分可能だ。

「らーめん」720円
「らーめん」720円

 現在、同店が提供する麺メニューは、「らーめん」「辛味噌らーめん」「つけ麺」の3種類。券売機の左上に燦然と輝くのは「らーめん」のボタン。というわけで、初訪問時に食べるべき基本メニューは「らーめん」だ。

「『新』で出すラーメンを開発するにあたり、素材には徹底的にこだわりました。上質な素材を揃え、料理の際に手間ひまを惜しまない。当たり前のことですが、この2点さえクリアできれば、味のほうはおのずと付いてくると思います」。完成した「らーめん」のスープをひと口啜れば、店主の言葉が正鵠を射ていることを実感させられる。

 スープの一滴一滴に凝縮された、福島県産伊達鶏&スペイン産ガリシア栗豚のコク深さとうま味の分厚さは、思わず驚嘆の声を漏らしてしまうほど圧倒的。

 茫洋と立ち上り鼻腔を心地良く刺激する芳醇な香りは、カタクチイワシ・サバ・カツオの相互作用のなせる業。カタクチイワシは脂が少ないものを厳選し、カツオ節は「本物中の本物」と謳われる鹿児島県枕崎産のものを使用。

「これらの素材に、日高昆布と香味野菜(ニンジン・玉ネギ・ニンニク)を加え、10時間かけて炊き上げます。心掛けているのは、急がずにじっくりと時間を掛けてうま味を抽出することですね」。うま味が押し付けがましくなくゴクゴクと飲めてしまうのは、丁寧かつ実直な「仕事」があってのことなのかと、深く納得させられた。

 スープ以外のパーツも、吟味に吟味を重ねたものだ。

 浅草の名門製麺所『浅草開化楼』へと特注した麺の啜り心地は極上。寸分の過不足もなくスープを口元まで運び込むよう、緻密に仕様が調整された会心作。提供する直前にバーナーで炙りを入れたチャーシューも、かじるとガリシア栗豚の肉汁がほとばしり、口いっぱいに滋味があふれ返る垂涎の味わい。

「私のラーメンに派手さや奇抜さは必要ありません。自分ができる限りの仕事を着実に積み重ね、お客さんにご満足いただける1杯を提供していきたい。それだけで十分です」。店主が「青雲の志」を遂げられんことを、心の底から祈念したい。

・・・・・・・

(※)『中華そば新』の店名の由来は?
元号が「平成」から「令和」に変わった最初の年(2019年)に新たに開業したので、店主が『中華そば新』と名付けたもの。

●SHOP INFO

中華そば新(ちゅうかそばしん)外観

店名:中華そば新(ちゅうかそばしん)

住:東京都台東区小島2-18-14
TEL:非公開
営:11:00〜16:00、18:00〜22:00
休:不定休

●著者プロフィール

田中一明

フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。

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