「部活からの帰り道に高架下で雨宿りをしていた私。真っ暗な闇の中から、中年男性が『お嬢さん...』」(千葉県・50代女性)

2023年6月25日(日)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Aさん(千葉県・50代女性)

その日は夕方から豪雨だった。さらに、部活を終えたAさんが夜遅くに家に向かっているとき、酷い雷のせいで一帯が停電してしまったという。

そこで彼女は、真っ暗な高架下で雨宿りすることにした。

<Aさんの体験談>

40年前のその日は、夕方から豪雨が続いていました。

部活動で遅くまで練習していた私は、終バスに乗って帰路へ。バスを降りて家までの道のりを進んでいると、酷い雷もあって一帯が突然停電になってしまって......。

「やまない雨はありません」

辺りは真っ暗やみで何も見えず、私は雷の音に怯えながら何とか高架下に移動しました。しかし、待てどくらせど雷も激しい雨も止みません。

「好きで入った部活とはいえ、なんでこんな目に合うまで練習をするんだろ?」様々な思いがこみ上げ、私はしくしく泣いてしまいました。すると、どこからか中年男性の声が聞こえてきたんです。

「お嬢さん、泣くのはよしなさい。
やまない雨はありません。
だいじょうぶ! だいじょうぶですよ!」

優しい声でした。姿は見えなかったのですが、その声は今も心に残っています。

やまない雨はない。

辛いことがあるとその時の優しい励ましを思い出し、不思議と勇気が湧いてきます。

あの時のおじさまに、ありがとうございますと伝えたいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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