大便の色で分かる病気リスク 真っ黒、真っ白は要注意サイン

6月27日(木)7時0分 NEWSポストセブン

色にも色々なサインが出ている(イラスト/ニシノアポロ)

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 大便は、数々の病気リスクを伝える貴重な健康のバロメーターだが、「うんち博士」の異名をとる理化学研究所イノベーション推進センターの辨野(べんの)義己研究員によれば、最も健康的な便は「薄茶色」だという。


「大便が茶色くなるのは、胆汁が混ざっているからです。胆汁は肝臓で作られる黄褐色の液体で、十二指腸で脂肪を消化吸収する際に利用され、その一部が腸内で便と混ざりあって茶褐色の色をつける。


 胆汁は濃度が濃くなると、やや緑がかった色合いになるので、茶色から少し緑色ならおおむね正常。また、腸を通過する時間が長いほど色が濃くなっていくので、便秘しているとかなり濃い茶色になる」(辨野氏)


 茶色いはずの大便の色がさらに濃くなり、真っ黒でドロリとしたものが排泄されたら、要注意だ。


「これは大腸より上の消化器官、胃や十二指腸で出血している可能性がある。胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍の疑いがあります。イカ墨などを食べていないのに黒い便が出たら、すぐに専門医を受診してください」(同前)


 反対に大便が白っぽくなった時も、病気の危険性が潜んでいる。胆汁が正常に作用していない可能性があるからだ。大便研究の第一人者で、おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏がいう。


「脂っこい食事を取りすぎると、脂肪を消化するために胆汁が過剰に消費され、便に混じる量が減少し、大便が白くなることがあります。


 食生活を改善すれば元に戻りますが、見るからに真っ白な場合は注意が必要です。胆石や胆管がんが原因で胆管が詰まっている可能性がある。また、胆管は膵臓から出る膵管と合流しており、膵臓がんがその合流部分をふさいだために、胆汁が出なくなっている可能性も考えられます」(大竹氏)


 膵臓がんや胆管がんは自覚症状が出にくいため、発見された時には手遅れというケースも多い。真っ白の大便は、早期発見につながる貴重なサインなのだ。


※週刊ポスト2019年7月5日号

NEWSポストセブン

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