「まちを文学の力で盛り上げよう」 地方自治体×小説投稿サイトの新たな試み

2018年6月28日(木)11時0分 Jタウンネット

鹿児島県北部に位置する伊佐市が、市を舞台にした小説を全国から募集する。これは、市制10周年記念事業の一環として開催される「まちぶん in 鹿児島県伊佐市」というプロジェクトで、「まちを文学の力で盛り上げよう」というユニークな試みだ。2018年7月2日から、インターネット上の小説投稿サイト「エブリスタ」をとおして応募できる。


いったいどんな内容なのだろう?


廃墟感たっぷりな遺構や、日本最古の「焼酎」の文字?


「まちぶん in 鹿児島県伊佐市」の応募の条件は、伊佐市を舞台にした作品であることだ。


伊佐市には、ふだんはダムの湖底に沈んでいるが、水位が下がる夏の一時期にだけ廃墟感たっぷりな姿を現わす「曽木発電所遺構」があり、近年、廃墟マニア、遺構ファンからの熱い注目を集めている。滝幅210メートルもある巨大な「曽木の滝」は、東洋のナイアガラと呼ばれるほど豊富な水量を誇っている。


「郡山八幡神社」には、日本最古の「焼酎」の文字が見つかっており、伊佐市が焼酎発祥の地と言われる由縁ともなっている。国の重要文化財にも指定されている本殿は、室町及び桃山形式の様式だが、琉球文化の影響も見られる。


また「菱刈鉱山」は日本で現在最も金を産出しており、鉱山から湧き出る源泉を活用した湯之尾温泉街が並んでいる。


なんとも不思議な魅力を持つ伊佐市だが、市外からの応募者の参考となるように、伊佐市の名所や日常風景を紹介する特設サイトを開設している。6編のストーリー仕立てで構成されているが、イメージキャラクターとして、俳優の牧島輝さんと木下美優さんが登場する。


大賞(1作品)には、賞金50万円+伊佐市特産品+書籍化検討、映像化検討が用意される。準大賞(1作品)には、賞金20万円+伊佐市特産品+書籍化検討が用意される。応募締切は2018年8月31日、結果発表は2018年11月上旬予定。


小説投稿サイト「エブリスタ」は、小説を書きたい人と読みたい人が出会うプラットフォームとして、これまでに200万点以上の作品を配信してきた。『王様ゲーム』や『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』など、ヒット作も生まれている。

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